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トランペットでおこる粘膜奏法はなぜいけないのか

 
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昨日、体調悪く、パスした練習を今日実行しました。今日は、トランペットの音はどこでなっているのかということがテーマになっています。舌で口腔内を圧縮するということはある程度、効果があり、いい感じでもあるのですが、今までずっと疑問に思ってきたのがこのことです。

なんとなく、上唇が音の元になっているということはわかりますが、上唇のどこなんだということです。よく粘膜奏法などということを言う人がいますが、だったらどこで吹くのか、明確にしないのです。いつも、疑問に思うのですね。この粘膜奏法という言葉と、本当に音を出すために使うところと、ちゃんと表現されている言葉というのをあまり聞いたことがない様に思います。

そこで仮説として常々思っているのが、振動体となるためにはある程度の強さと柔軟性のあるものでないといけないということです。つまり、ぶーぶー風船というのがありましたが、おならのように音が出る座布団の下などに仕掛けていたずらをするやつです。あれのさきは、平たくなっているので、不規則におならのようになります。あれではいけないわけです。弱すぎる振動体なのです。それを唇に当てはめると、上唇の表面部分だけで吹くようなことをすると、コントロールできなくなり、すぐにばてるのかなあというふうに思っています。(逆に下唇がマウスカップから外れていると、下唇の粘膜奏法ということで、上唇の振動を支える力が弱まり、上唇に力を入れたりして、同じようにコントロールを失いやすくなります。)

どうしたら、そうなるかというと、口の開きが大きいときや、過剰に唇を巻き込むときだと思っています。息のあてどころとしては、唇を閉じて、見えないすぐ内側のところを今日は意識して当ててみました。今のところ、音はいい感じです。そして、音を上げ下げするときには、トロンボーンなどでよく言われるダウンストリームにする感じでいいのかどうか、検証しています。

また、どこかで読んだ内容で、高音になるにつれて、唇の粘膜と通常の皮膚の境目のほうに移動して行く感じであるというようなことを読んだ気がするので、ここも検証してみたいと思う。人によっては、唇に意識をした瞬間から、ふけなくなるということを言う人もいますが、道半ばの私のような者は、段階的に仮説を立てて、理詰めでやるしかないのだろうとおもいます。それでも、私は満足です。

 

《追伸》この記事を書いてから、もうすぐ、5年になります。その間に、いろいろ試行錯誤してきました。唇周りの筋肉を鍛えるための、オーソドックスな手法として、鉛筆をくわえるトレーニングをしてみたり、ピボット奏法を参考にしてみたり、ペダルの練習をしてみたり、高音域でのおなかの使い方など、いろいろです。それぞれそれなりの成果はあったのですが、決定的なものにはなりませんでした。

そうした中で、自分の漠然とした前提として考えていたことが、間違っているのではないかと言うことに思いをいたしました。すなわち、唇とその周りのコントロールだけでは、ラッパは吹けないのではないかということです。当たり前と言えば当たり前ですが、それが出来ないと、粘膜奏法という言葉に振り回されたりするのではないか、そんな風に思うのです(粘膜奏法というのは結果の現象であって、原因ではないのではないかと言うことです。粘膜奏法をどうしたら回避できるかと言うこと~始めると迷路に陥ると思います。)。

特に最近、上唇のセッティングには、顔の上部の筋肉も使わないといけないのではないかと言うことを思い始めました。これは、私がずっと取り組んでいるスーパーチョップスという奏法の創始者でアルジェロームカレの初期の著作に顔の筋肉の使い方という項目があったからです。では、なぜこれまで、取り組んでこなかったかというと、この小冊子が手に入らなかったからです。つい最近、ジェロームカレが亡くなって、この小冊子がネット上に落ちていたので、それに触れることが出来ました。

高音域を吹くときに、どんな奏者でも楽々吹く人は観たことがありません。苦しそうに吹く人はたくさん観てきました。しかし、苦しいと思うのは、自分がそうだからかもしれません。むしろ、眉間にしわを寄せ、そうすることで、顔面の筋肉を張り詰めているのかもしれません。マルサリスなどの演奏を観ると、そんな感じがします。

したがって、この5年間にやっていたことをすべて意識してやる、というのが現在の練習方法になっています。そのうち、全体像を自分なりにまとめていきたいと思っています。いま、主に行っているのは、ペダルトーンの練習から始める流れです。

≪追伸2≫ 上記の記事から更に1年ぐらいたったかな・・・。その間にいろいろ環境の変化があり、毎日練習できるようになりました。在るときは、30分、有るときは、2時間とばらばらです・その結果、もっと基礎的な練習も時間をかけられるようになりました。そして、つきつめれば、ある程度、結果が出なければ、もうそろそろ潮時ではないかなどと思うようになりました。もうコロナ感染でころりと死んでしまう歳になっています。ここ数年の間に、ずいぶん疲れるようにもなりました。もちろん、いろいろな健康維持のための対策はとっていますので、病気知らずではあるのですが、いつかはトランペットともお別れしなければならないのは確かなようです。

そんな感傷にふけっているなかで、本当に基本的なロングトーン等をやっているときに気づいたことがあります。それは、意外でした。なんと私は、ちょっと粘膜奏法になっていたようです。粘膜奏法とは、比較的カップから外れてカップに唇の粘膜が張り付いているようなイメージを連想しますし、ずっとそう思っていたのですが、ちょっと違うのではないかということです。

毎日、ロングトーンを練習し、楽な奏法となるポイントを探ってきたのですが、私の場合はどうしても、下唇の粘膜がマウスピースのエッジからずれ落ちる傾向があり、どうにかそうならないようにと意識する・・・、これが調子を落とす原因となっていました。本来楽にふけるポイントからはずれて、マウスピースをやや下げる形になってしまって、上唇が良く反応する部分からずれてしまっていました。そこで、下唇を巻いてみたり、楽器に角度をつけてみたり、いろいろとやってみたのですが、ことごとく失敗してきたわけです。マウスピースもその関係からか、大きなサイズのものしか吹けなくなっていました。

そこで、ある日、上唇が気持ちよく振動するというか、マウスピースの接触が抵抗なくできるセッティングになる位置に上唇をセッティングし、下唇は過剰に内側にまくのではなく、程よくまくような感じにしてみました。しかし、それでも、下唇が、マウスピースのエッジから零れ落ちるような感じ、あるいは本当に崩れ落ちる感じになってしまうのでした。

そこで、考えたのが、上唇と下唇が別々に動くこと自体が不自然ではないかという仮説を立てました。つまり、今まで気にもしませんでしたが、上唇の赤い部分で吹こうとしているから、下唇がもれなく赤い部分がもろに見えてしまう醜い形になったのではないかということです。なぜ、いままで上唇の赤い部分で吹いているという風に思わなかったかというと、上唇はちゃんとカップに収まっていたからです。一般的に考えられる粘膜奏法というのは、唇の赤い部分が、マウスピースのエッジからはみ出しているという状態だと思うのですが、収まっていても、赤い部分が主たる振動対では、それは粘膜奏法ということになるのではないかと言うことです。

ここで、トランペットではなくて、トロンボーンやユンフォニュームなどを考えれば、もっと上唇全体で吹かないと、とてもじゃないけれど、広範囲の音は出ないでしょう。それなのに、トランペットはカップが小さいせいで、そのことを意識せず、やっちゃったということではないかということです。つまりは、粘膜寄りで演奏していたということです。

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