楽譜のご紹介
この曲は1979年のヒットだということです。もう社会人でしたが、この当時テレビを見ていなかったので、あんまりこの当時の世相がよくわかっていませんでした。
この年、一番印象に残っているのは、ソニーのウォークマンの誕生でした。確か、3万円ぐらいしたと思います。それまで、音楽というと、特別扱いのもので、何かをしながら聞くという習慣はまずなかったと思います。ラジオは別(車にもカセットデッキはまだ普及していない時代)ですが、自分の意志でレコードを聴く、あるいはカセットテープでも聞くときは正座まではしないまでも、それなりに準備をして鑑賞していたと思います。
それが、何かをしながら、音楽を聴くといったことに対して、いろいろ批判もあったように記憶しています。しかし、それを補って余りある音の良さが結構衝撃的でした。
そんな時代の中で、この歌が流行っていました。2月の発表だったようですが、その年の夏には大ヒットとなっていました。
ただ、私的には、数年前にデビューしたジュディ・オングさんは最初は、今の広瀬すずさんのようなかわいい系の女優で出ていたので、結構違和感を感じたのを覚えています。話が違うよ的な感じですか?てなことはいいとして、また、楽譜をちらっと見ていただきます。
楽譜は2ページにわたります。
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演奏例
曲の由来など
「エーゲ海のテーマ?魅せられて」というのが、正式題名です。中国語では愛的迷戀と呼ばれています。ジュディ・オングさんの楽曲で、28枚目のシングルなんですが、他が知られていないのもへんだとおもうのですが、日本で知られていないと言うことなのでしょう。
CBS・ソニー(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)から、1979年2月25日に発売されました。私の印象では、夏の時期の曲という感じがしたのですが、実際は冬の発売だったことがわかります。
オリコンで123.5万枚の販売数を記録しジュディ・オングさんといえば、この曲を思い出すという感じになっています。。
しかし、当初のものとは違い、その後、2004年バージョンとして発売され、現在のかたちに至るわけです。その間、事務所の移籍もありました。、
この曲のインパクトの強さは、その衣装にもありました。あの白いドレスをクジャクのように広げて歌うさまは、その後の紅白歌手のトリの演出にも影響があったと思います。しかし、あれは、そういう振りではなくて、白いドレスにエーゲ海の映像を映し出すという仕掛けを意図したものでした。その段取りが付かず、結局、クジャクとも白鳥とも思われるような独特なポーズだけが映し出されたということです。
当時、とても話題を集めたということで、その後の年末の紅白には、この衣装を着て歌ったということです。ただ、当初のものは、今のように大きく広がるものではなく、今見られるような形になったのもその後のお話です。
そもそもこの曲の由来としては、日本とイタリアの合作映画、『エーゲ海に捧ぐ』というものがあって、その作家である池田満寿夫がもてはやされた時代背景があります。その映像をまた、これはいいとして、CMに使ったのが、下着メーカーのワコールでした。その映像は、確かにエーゲ海の青い海や白い建物が映るきれいなもので、その背景にこの曲が流れていたのです。結構インパクトがありました。当時は、キャンペーンガールというのがいて、下着メーカーなどがこぞって、金をかけてキャンペーンを張っていました。当然、耳にする機会がぐんとアップしたのだろうと思います。