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【奏法さすらい記】再びトランペットを演奏する上での上唇の先っちょ、この悩ましい奴について考える

 
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昨日の練習の中で、再度上唇の先のとがったところをうまく収める方法を試してみました。

初めて読む方には何のことかわからないといけませんので、ご説明します。昔出版された『トランペットのテクニック』音楽の友社があり、そこにまるで奥の手のように書かれていた内容が今でも気になっていて、その内容が、こういうことなのです。つまり、トランペットを吹く上で、最大の問題は、上唇の出っ張った先にあるということでした。この場所はトランペットを吹く上で諸悪の根源だというぐらいに書かれていたのです。そしてその対策として少し内側に巻くのだと書かれていました。果たして、そのとおりやると俄然音域が増し、コントロールしやすく、結果、音が段違いに良くなったのです。それから50年近く経つわけですが・・・。

ただし、これには問題があります。程度の問題です。この本には、ほんの少し内側に巻くのだということが書かれています。では、それは、上の歯を超えて口腔内に巻き込むのか、それとも、上の歯の前に巻き込むのかということです。図から判断すると後者であろうと思われます。(もちろん口腔内に巻く奏法もあるので、それを否定はしません)
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(右の図はスーパーチョップスの略図です)
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また、上唇を少し巻き込むというのは、確かに垂直方向ではわかりますが、水平方向に考えた場合、どのぐらい横方向に巻き込むべきなのかという問題です。上唇の先を巻き込むのは、ここもほんのちょっとと理解すべきです。すなわち、上唇の先っちょは点のような意識で内側に巻くのが正解ということではないかということです。

この結論に達するまでに、何度も上唇の先を横に広げすぎて、結果的に音が出なくなるようなことがありました。力を入れすぎて巻き込んでいるということです。すなわち、上唇の先っちょは、力を入れずに点として認識した上で、空気の流れの邪魔をしないように内側に巻くということです。

そして、昨日はこのことを重点的に検証してみました。結果が良かったことで、更にこれを深めていきます。もちろん、大前提は、スーパーチョップスをやってみる中で、ということです。この上唇の先っちょのセッティングは、スーパーチョップスとも矛盾しなかったということです。

 

《追伸》この記事を書いてから、たぶん、4年ちかくたっています。

今の感じでは、ちょっと上記の記述は適当ではないように思っています。

上唇の先が上の歯の下側に落ちることを禁じているこの奏法と、スーパーチョップスの奏法とではセッティングの方法が違うということがいえると思います。

スーパーチョップスでのセッティングを簡単にわかりやすく表現してみたいと思います。あくまでも現時点でということですが・・・。

まず、唇の間に舌をおいて、舌の先端を下唇の裏側の上の方につけます。舌の表面側の手前は上唇の裏側に接しています。音を出すときには、この弁を開いてやるような感じです。

音の出だしは常に舌がこの上下の唇に接している感覚を意識して、スタートさせます。音が出ているとき《スラーなど)も、上唇から舌が遠ざからないように注意します。

と仮にこれが正しいならば、上唇が上の歯の下側に来ていても、舌が支えとなって問題ないということもいえると思います。

スーパーチョップスの本の中に、高音域では上唇を舌の表面に押しつけるようなセッティングをするように書かれているところもあるぐらいです。いずれにしろ、このところをもっとわかりやすく、論理的に自分でも納得できるようにしていきたいと思います。

ここで、追伸したのは、なかなかこの上唇のセッティングではすぐにコンディションを崩すということがあるためでした。一時的に調子がよくなっても、長く続かないということが多かったためです。

 

《さらに追記》この記事を書いて、早、4年以上の月日がたちました。また、追伸を書いてから、半年たちました。追伸に関しても、嘘ではないですが、適切ではなかったと反省しています。

そして、今考えている内容を追加します。それは、唇の先端だけで、このことを行おうとすると逆に上唇に力を入れてしまう結果になると言うことです。では、どうするのかというと、顔の上半分を使って、やるという感じに考えています。

まあ、当たり前と言えば当たり前ですが、そうでない場合もあります。というのは、自然体でマウスピースに唇を当てて、それで吹ける人もいるからです。つまり意識しないでやっている人がいるという意味です。

では、なぜ上唇に力を入れるとだめかというと、振動しなくなると言うことです。特に、上唇だけで踏ん張っていると自ずと限界が来るのだろうと思います。

よく、トランペットの名手で高音に行くにしたがって、顔が怖くなる人がいると思います。大概の人がそうだと思いますが、眉間にしわを寄せるようにすると、顔の半分から上の筋肉を使いやすくなるように思います。

逆に上半分の筋肉を使わないと、上唇だけで上の歯の先端より下に来ないように踏ん張るために調子を狂わせるのだという結論に達しました。若いときには、それほど意識しませんでしたが、年をとるにしたがって、顔の筋肉も垂れ下がり、そこんところを意識し始めてから、調子が安定したので、何かのヒントになればと思い追記しました。

なんかそんな感じに見えませんか。

<結論じみたもの・・・さらなる訂正> いろいろ書いていますが、結局は、この最初に載せた図を真横からではなく真正面から見ても上の歯の先端から下に来ていないことが肝要なのではないかということです。私は長い間、上唇の先端部分だけが下に来ないようにするために、この図があると思っていましたが、そうではなくて、真正面から見ても、Aの正しい唇の形になっているということが必要なのではないかという風に思っています。よく上唇と上の歯の間を膨らませて吹く人がいて、それなりにうまく吹くというのは、まさにこの原理が働くのではないかと思うのです。逆に言うと、上唇の先端だけを上側にキープするというのは、効率が悪く、ばても早くなるし、唇に力を入れる癖ができてしまいかねないと思うのです。上唇の先端だけでなくて、上唇の部分を上の歯の下に来ないようなセッティングをすることにより、結果的に顔の上部の筋肉を使うという感じになるのではないでしょうか。顔の筋肉は結果であって、方法ではないということです。

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