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【奏法さすらい記】今時、金管楽器のピボット奏法なんて、古い…かな?

 
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むかしむかし、ピボット奏法というものがありました。理解が正しいかどうか、不明ですが、トロンボーンでこの奏法を知らずに採用していました。

中2の頃でしたが、春先に、兄が修学旅行で東京に行くということを聞いたので、頼んで、トロンボーンの教則本を買ってくるように頼みました。銀座の山野に行ったようでしたが、当時の辺境の高校生では、なかなかピンポイントで銀座山野楽器にたどり着いて、買ってくるのは大変だったようです。

その教則本の中に、ペダルトーンの練習の仕方が書いていました。ペダルを出すときには、楽器を水平に上げて、上唇の上の皮膚にリムを押し付けるようにして、出すのだというようなことが書かれていたと記憶しています。そして、超高音に関しては、その逆で、楽器を少し下げて、下唇の下の皮膚のところに、リムを押し付けるようにして出すのだと・・・。もちろんトロンボーンのバリバリする低音を出すためには必要な練習だったので、随分練習したのを覚えています。

トランペットに変更しても、当初はそんな吹き方をしていたのですが、すっかり忘れていました。でも、中には、このように音程によって角度が替わるのは、当然なことだとする考え方もあるようで、今日試しにやってみました。

私の普段手がけている奏法は、一種の道楽のスーパーチョップスです。つまり、舌を唇と唇の間に、楔となるような形で、挟みこむような感じのセッティングです、大雑把過ぎますが・・・。舌先は、下歯の裏ではなくて、下唇の裏側の上のほうにつけるということです。ところが、これが結構、はずれるんです。それが長い間の悩みでもありました。

そして、今回、このピボット的なやり方をプラスすると、うまく下唇の裏側に、舌をホールドできるんです。もっとも、そんなに極端に楽器を上げ下げすることはありません。ほんのちょっとという意味です。低音域で、特に楽器を水平に上げてやることによって、低音域で下唇を緩めても、下唇の裏側に舌がちゃんと入るスペースが出来ますし、逆に高音域で、比較的下唇を閉めても、楽器を気持ち下げるこちによって、舌が下唇の裏側にちゃんと入っているということです。また、この改善点が出来たら、ご報告したいですが、まあ、どこまで行っても、個人の感じ方ややり方ということでご理解ください。

【この記事を書いた2年後のコメント】
このような内容を書いたことをすっかり忘れていました。最近2017年6月段階では、むしろ逆な状況になってきました。高音域になると、どうしても上唇に力が入っていい響きが得られないということで、楽器を上に向けて上唇の振動の邪魔をしないようにしています。角度を下向きにするというのが、高音域では一般的とされていますが、そのようにすると、どうしても上唇に力を入れてしまうことになるのでした。

振動体としての上唇の当たる面積を広げ、下唇の自由度を維持するということで、高音域での上唇の力みが出ないようにするという取り組みです。下向きにすると、下唇の自由度が減り、下唇の支えがうまくいかず、上唇の振動が思うようにいかないので、上唇に力が入ると判断しました。

そして、日ごろから、感じていた調子がよくなるといつの間にかラッパが上を向いて吹いている感じがあったのもその理屈の裏付けになるのではないかということも思っています。また、逆に調子を崩すときというのは、楽器が垂れて、姿勢が悪くなった時であるということも経験からわかっていました。それが、どういう理由かはわからなかったのですが、いろいろな理由があるでしょうが、この上唇と下唇の関係も理由の一つだと思います。

顔が斜め下を向いていても、楽器さえ上向きにすると、上唇に対するマウスピースの圧力を減らすことができることがわかったということです。これは、歯並びの関係など個人差があるのだろうと思います。

そもそもこのように転換できたのは、あるテレビ番組を見ていてひらめいたのでした。テニスか何かの指導者が、小学生や中学生ぐらいのプレヤーに、常に自分がうまくできたことをイメージして練習しろということをしつこく言っていたことを見てからでした。日本人的な根性論のメンタリティーのある私としては、ちょっと驚きでした。そのコーチは日本人ではなく、どこの国の人かわかりませんが、西欧人で、自分の悪いところを分析して何になるのかということを言っていました。

ということで、自分がうまくいったときのことを、あくまでも自分の経験から考えるということが重要で、うまくいったという事実は、なぜうまくできないのかというあるべき論より現実的な対応になるのではないかという結論に達したわけです。どうしても、うまくできないということに対して美徳であると考えがちですが、道徳的に美しくても、現実を見つめることを遠ざけることになるわけで、自分には合わないということもあるということです。

 

【さらにそれから2年、2019年 いやいや、そうではありません】

何が?と思うでしょう。そもそも上唇のセッティングが間違っていたようです。結論を言うと、自分の吹き方で問題があったのは、顔の上側の筋肉を全く使っていなかったと言うことだと思っています。上唇のセッティングといいながら、それは、唇だけの問題ではないのだとおもいます。もっとほほ骨あたりの筋肉で上唇が上の歯の先端より下がらないようにしなければいけなかった。

上唇だけでこれをしようとすると、どうしても上唇に力が入ってしまいます。完全に上唇をコントロールできずに、息の流れにこうしきれずに力んでしまうのでしょう。逆にこの状態でトランペットの角度を上げると、上唇だけでも比較的コントロールできる状況になるとみています。人それぞれなので、私の場合は、今こういう風に考えるに至ったと言うことですが・・・。

この考えのきっかけとなったのが、やはりスーパーチョップスの創始者のジェローム・カレの初期のSuper Chopsという本やTrumpet Yogaという本に触れることが出来たことでした。前者は唇の周りの筋肉の使い方、顔の筋肉の使い方なども書かれており、それを参考にしました。そして、後者ではペダルトーンについて詳しく書かれていたので、参考となりました。ペダルトーンについては、明らかにピボット奏法と共通する記述があります。

これを説明する前に、ピボット奏法というのが単に唇を起点に楽器の上げ下げをするだけではないということが言われています。むしろ唇を中心に、マウスピースを上げたり下げたりする平行移動がその根本であると言うことが最近言われていることです。その過程で唇を起点に楽器が上がったり下がったりすると言うことがあるという意味らしいのですが、そのことも共通するところです。

カレの記述によると、ペダルのダブルLowCの音を吹くときには、全体の唇を8としたら、7が上唇を占めているという風に書かれています。もうほとんど下唇はマウスピースからこぼれ落ちるような感じです。通常の音域では、マウスピースを下げて下唇がマウスピースに収まるようにして、吹くのだと言うことになっています。

そして、この理屈が本当かどうか、自分に当てはまるモノなのかどうか、今検証を続けています。

ペダルトーンの参考になる動画です。ジェローム・カレが自身でペダルトーンを実演してみせます。

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