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トランペットで昭和歌謡シリーズ『酒は涙か溜息か』藤山一郎

 
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楽譜のご紹介

この曲は、1931年昭和6年9月20日リリースでした。歌っていたは、藤山一郎さんです。作曲は、もちろん古賀政男さん。今はそんなことはないと思うのですが、北海道の新聞記者をしていた高橋掬太郎が日本コロムビア文芸部宛に詩を投書して、それがきっかけで曲ができたということでした。昔はそんなことがあったようで、そういえば、半世紀ぐらい昔はこんなことがありました。文庫本の巻末に誤字や脱字などあったら、出版社に連絡してください、みたいな一文があって、それを連絡すると商品券だったか、書籍だったかが送られてくるという仕組みでした。当時の現国の教師は、それを何回かやっていて、自慢していました。今は、平気で誤字・脱字どころか、意味不明の書籍もあるぐらいですが、もっと時間がゆっくり流れていたことと、モノに対する向き合い方が、丁寧だったのかもしれません。それは、いいとして、この詞は五七調であり、作曲を任された古賀さんは、三味線風にギターを鳴らしながら苦労して作ったのだそうです。ところが、これを歌うとなるとさらに大変で、どうしたことかという風に思っていた藤山一郎さんが、姉から聞いた話として、クルーナー唱法がいいのではないかということで採用したようです。

クルーナー奏法とは、1930年代に入って、一気に高まったラジオ放送により、それまでの劇場におけるパフォーマンスから、ラジオスタジオにおけるものにとってかわられる時代、言葉を変えると大衆化の時代でもあったわけでした。歌い方も劇場の隅まで聞こえるような声である必要はなく、マイクに合わせた発声をしなければならないわけで、そうしないと音が割れてしまったりするわけです。そこで、音量を抑えたり、マイクの距離をいろいろ工夫するということが生まれ、それまでの唱法とは違うものを生み出したのでした。その流れは近年まで続くことになります。このことでいろいろな声色の昔では受け入れられなかったような歌声が生まれてきました。

そんな流れの中で、この曲は大ヒットとなりました。世界恐慌による不況にも拘らず、発売直後から大ヒットし、当時の蓄音機の国内普及台数の4倍のセールスを記録したということです。私が小学生ぐらいの時に、父が古賀政男の作曲した曲のアルバムを買ってきて、この曲も確か、入っていたと思うのですが、そういえば、この当時、父は5歳ぐらいだったわけで、そんなことから聞いていたのかもしれません。では、そんな曲の楽譜をちらっとご覧ください。

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