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【奏法さすらい記】本日のトランペットの練習 下唇をマウスピースをつかむように使うことを考えてみました

奏法さすらい記

Doc Severinsen in a rare 1966 performance

今日のテーマは、下唇のグリップを意識して・・・ということでした。やってみましたが、なかなかいい。何がいいかというと、音の飛躍が簡単だということです。いままで、グリップしていなかったわけではないと思いますが、あまり意識していませんでした。オクターブの飛躍などをやるときには、必要に迫れれてやっていたのだと思いますが、無意識でした。

下唇をアパチャーを中心にぐっとマウスピースをつかむような感じで、セッティングしてみました。そこで一番ぐっと力がかかるところで試してみました。下唇と下あごの境目のところをマウスピースのリムの外側にあわせて、これまでよりも、下唇の先に近いところを振動させる感じで、下唇の先端を舌で前に押してやる感じです。なかなか表現が難しいのですが、この吹き方は私がトロンボーンを吹いていた時の吹き方と似ています。そして、舌がアパチャーのところにしっくりと入り、コントロールしやすい感じになりました。

このアパチャーの間に舌が来るという感じがまさにスーパーチョップスの形です。小さな子供がトランペットを一番最初に吹くときに、音がなるようにする方法は唇を閉じるのではなくて、『唇の間に舌を入れてぷっとやってごらん』というと、簡単に音が出る場合があります。もし、まだ楽器を持って間もない人であれば、やってみてください。いろいろなことが言われていて、わけがわからない人も是非やってみてください。ただ、音の高さのコントロールは又別の話です。又、蛇の頭のように舌を引くのではなくて、なるべくそのままで音を出すようにすることも必要だと思っています。参考になればと思います。

以前、ちょっと触れましたけれど、この方法は、スーパーチョップスの生みの親、ジェロームカレがモーリスアンドレのセミナー会場で教授された内容だそうです。このことで、自分の考え方は間違っていなかったと、ジェロームカレは思ったそうです。

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たとえば、ドク・セバリンセンなどの演奏を聴いても、そんな感じがすると思いませんか。

《追記》この記事を書いてから4年半がたちました。その間いろいろな試行錯誤を続けました。そして、スーパーチョップスの研究?も徐々に進んできました。特に、最近は、スーパーチョップスの初期の小冊子、並びにTrumpet yogaと呼ばれる小冊子を見ることが出来、ジェローム・カレのスーパーチョップスが後年の著作物だけでなく、もう少し幅広い内容を含んだモノのように思われるようになりました。

初期の小冊子のSuper Chopsのなかには、下唇のセッティングについて、Uのような形になるのだと言うことが書かれていました。だから、4年半前の私の記述はまんざら嘘ではないようです。ただつかむと言うよりは、高音域にしたがって、下唇を中央に寄せる感じで、小冊子には書かれています。

これは同時に、あのチンパンジーの写真が表紙になっているマジオ・システムとも合致するように思います。

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