【奏法さすらい記】昨日のトランペットの練習 つい最初のところでオーバーブローで、調子崩す

奏法さすらい記
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昨日は、雨が少しふっていたりして、人もまばらな公園でした。こういう日は絶好の練習日和です。ということで、喜びすぎて、いつもならば、ピアノ程度で吹いているのが、つい調子に乗って練習当初から、メゾフォルテぐらいでやったいました。

車の運転では、はじめは充分注意して、その注意レベルが常態となるように15分間はその注意状態を維持するのが、安全運転につながる・・・という理屈があります。トランペットの練習においても同じです。まだ唇が出来ない状況で強く吹くと、唇のいらないところまでも反応させるのだろうとも思います。

感覚的なことですが、余分な部分で吹いているという感じがしてしまうのです。スーパーチョップスは上歯と下歯の間を充分あけるということが必要です。なぜなら、舌が歯の間から前に出ていなければならず、唇と接触するぐらいに前方になければらないからです。この奏法が正しいかどうかは判りませんし、自分にあっているのではないかと漠然と思っているだけかもしれません。そのセッティングを選んだ以上は、吹きすぎてはいけない、オーバーブロー禁止、を強く意識しないと失敗するということだと思います。

先回や先々回の練習テーマだった下唇のグリップも、練習後半にはいい感じでしたが、やはり、オーバーブローではいい結果が出てこないというのが実感でした。逆にピアノ以下の音量で練習し始めて、しばらく練習が進むとFFでも破綻することはないのです。唇のヒットするところを捕まえることが出来るのだと思います。もう何度も同じ失敗をやらかしていますが、自動車運転と同じように、最初の15分ぐらいは慎重に練習しないといけないのだなと思います。

昨日練習後半に、50代ぐらいの男性に聞かれました。1番バルブの脇についている調整管が何のためについているか・・・という質問をしてきたのです。この人は、多分誰にも教わらずにトランペットを独学しているのだなあと思いました。そこで、意識することは当面ないこと、1番バルブを押して音が高い場合などに使うことと、グリースを塗らないこと、ぬってもほんのわずかにすること、バルブオイルを塗っておけばいいこと、などを説明しました。やはり、個人練習だけだと、わからないことが多いのかもしれません。こんなことは教則本などにも書いていませんね、そういえば・・・。

それと、今は自分はマウスピースで下のドから上のドまでが出せるように練習しているということを言っていました。楽器は吹いていないというので、楽器は吹いたほうがいいということを説明しました。かなりの初心者と見て、もっと楽しく音を出すことを念頭にしたほうがいいのでは・・・・ということもいいました。本人も、このマウスピースでの練習は仕事の延長のようだと、その楽しくない様子を吐露しました。

どこで、その教えを得たのか判りません。どこかの教室などでしょうか。反対はしませんが、いい大人なので、楽しくないと続かないでしょうと素朴に思いました。若いときならば、特訓のように、誰かに強制されて楽しくないことを必死にくらいついて・・・というやり方は絶対に必要なことだと思いますが、大人以降は楽しくなければ、音楽ではない・・・でいいのではないかと思いました。音が出た、曲を吹きたい、もっといい曲を吹きたい、もっとうまくなりたい、ということでいいのではないかと思うのです。ただ、トランペットは難しいです。

追記

この記事を書いたのがロシアがウクライナを攻め始めた年のちょうど7年も前になります。あの時には、今のような世界になるとは考えもつきませんでした。本当に恐ろしい。それはともかく、

この間も私はトランペットを吹き続けました。そして大きな壁として老化現象を経験しました。どういうのかというと、息切れです。もっと言うと息の流れが弱くなったというか、そんな感じです。そして、それまでごまかして吹いていた部分(息の勢いなどを使ってごまかしてしまう部分、特にある範囲までの高音域)が吹けなくなりました。それまで使っていたマウスピースで息が取られて、曲の途中でミストーンを連発してしまうということです。

相当ショックで、10数年ぶりにマウスピースを変えました。大きなカップのマウスピースはもう手にを得なくなったので、初心者用の小さなマウスピースに変えて吹いて、調子を整えています。それと、この7年間、スーパーチョップス奏法にこだわらずに、いろいろ試行錯誤した結果、なぜ強く吹き込みすぎるといけないのかというのも自分なりに検討をつけることができました。

それは、個人差によるもので、歯並びや唇の赤い部分だけではなくて、その肉付きの程度によって、ブロー、つまり息の吐き出す勢いの影響を受けやすい唇とそうでない唇があるのではないかということです。そして、奏法として、それを補う方法もいろいろ個人によって向き、不向きというのがあるのではないかということです。

ブローの影響をもろに受けるように吹いていると、当然、それに耐えるために唇を緊張させるということも起こります。そうならないために、適正なセッティングを都度やっていたというのが、この7年前の記述になります。

しかし、もっと根本的なところを考えて改善したいという気持ちは常に持っていました。そうでなければ、こんなに長くラッパと付き合うことができません。そして、思いついたのが、ブローのアップステアーズ、ダウンステアーズというやつです。私の場合は、断然ダウンステアーズ(マウスピースのカップの下部のほうに目がけてブローする)です。

実は、これは、スーパーチョップスを説明しいるイラスト(著作権の関係でご紹介はできませんが、)にそれとなく書かれていたものでした。ブローについては、スーパーチョップスでは強く吹くなということだけで説明されていませんでしたが、イラストではそうなっていました。で、試した結果、いい。

調子を崩して、しばらくは、スイスに住んでおられる日本人のプロの演奏家の方のyoutubeにヒントを得て、マジオシステムのような感じの吹き方を参考にさせていただいたのですが、それはかなり効果的な方法で、唇周りの筋肉の使い方を矯正するのには最適な方法でした。そして、それに加えて、このダウンステアーズを採用することで、かなり改善できました。

その方の動画がこちらです。

 

 

ここで紹介されているブローはまっすぐろうそくを消すイメージで紹介されています。1年以上実践しましたが、やはり調子のムラができるので、もしかしたら、ブローの方向を変えたらどうかと考えたわけです。あくまで、私の場合はという前提です。

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