一昨日の練習は、このところ続いていたトランペットから、持ち替えて、コルネットにしてみました。コルネットにしたり、トランペットにすると、また違う感じを受けて、ヒントとなることがあるからです。
一年ほど前に、いつものように、練習をしていると、一人の50歳前後の男性が近寄ってきて、話しかけてきました。自分もラッパをやっているのだということでした。だったら、吹いてみてくださいということで、使っていないマウスピースに付け替えて、吹いてもらいました。まあ、うまいのですが、とりあえずのほめ言葉で、プロなのかというふうに言葉を向けると、そうだということでした。
そして、コルネットとトランペットは別物だというのです。こうなると、薀蓄を述べたくなるのが人の常であります。その御仁いわく、コルネットは「フー」と吹き、トランペットは「ヒュー」と吹き、吹き方が違うのだということです。これは初耳で、私も正確に言っていることを再現しているとも思えませんが、それにしても、長嶋茂雄的な表現に、逆にラッパの難しさをかんじたものです。
まあ、それはともかく、私の場合は、息の吐き方だけでなくて、構え方や姿勢なども含めて、ちょっと見直す場合に、コルネットをトランペットに持ち替えたり、逆にトランペットをコルネットにしたりしています。
で、今回は、首の後ろの頚椎の部分を垂れないということを意識して、練習しました。姿勢の矯正は以前触れたアレキサンダーテクニークとも合致し、結果はすこぶる満足いきました。どうしても、トランペットを一人で練習していると、パソコンを打っているときのように、首根っこを垂れた感じの姿勢になりがちです。それを防ぐために、左脇を空けて練習するようにしていますが、それでも、頭を垂れる場合は、やはり、この頚椎を立てる意識で、姿勢を正すということが有効なのだということがあらためてわかるのです。
しかしながら、これは、私のやり方です。世の中には、ナカリャコフのように激しくラッパをたらして吹く人もいるので、なんともいえないというのが結論ではないでしょうか。自分で自分の方法を探るということ以外はない。しかし、参考となるものは取り入れて試してみるというそういう感じでこれからも、進めていきたいと思っています。