昨日はいままでの練習とは変えて、先回ご紹介した英語のサイトのスーパーチョップスの言及を考慮して、練習してみました。その内容は、スーパーチョップスをスティーブンスのアンブシャーの一種ととられているという見方です。
この図のアンブシャーはスティーブンスのアンブシャーです。口腔内を充分開けて、唇を内側に巻くのがポイントです。スーパーチョップスでは、上唇は巻き込まない点で違いがあるとこのホームページ作成者は解釈しているようです。確かに最新のジェーロームカレのDVDに納められている図を見ると上唇は上歯の下には、きていないのです。
つまり、左の図の上唇は、上歯の下側にくるのではないということになります。ジェローム・カレの紹介している図は著作権がありますので、掲載できませ。想像してください。下の唇はスティーブンスのアンブシャー同様、高音になるにしたがって、内側に巻き込むように紹介されています。ただし、下歯と唇がくっつかないように、舌で支えることが必要だと思います。
一方、以前紹介した『トランペットのテクニック』(音楽の友社)の中では、このような図が紹介されているます。この著者がどの程度の人なのかはわかりません。しかし、確かに中音域ではこのアンブシャーも有効です。つまり、上唇が上歯の下に来ないようにすることで、息の流れの妨害がないようにするやり方です。しかし、全く上歯の上側に唇を持っていくわけではないのも図からわかります。微妙に上唇が上の歯の下ぎりぎりにあるといった感じでしょう。
ジェロームカレのDVDの中に収められている図では、上歯の先に上唇と舌と下唇が集まっている感じになっています。そして、この形にするためには、下あごを収束するというのが、先ほど紹介した英語のサイトの運営者の解釈です。
上唇はスティーブンスの上唇をそのまま上側にずらすような感じになります。そして、上歯の先端に向けて息を吹き降ろす感じで、図示されています。
そして、アパチャーが高音域になっても、アパチャーがつぶれたり、ひらぺったくならないように、口角に力を入れたり、横に引いたりしません。私が、このアンブシャーで挫折したのはもしかしたら、このアパチャー維持に対する配慮が足りなかったのかもしれないと今思っています。今後の課題です。
ざっと、昨日は下唇は一番上の図で、上唇は一番下の図で、舌は真ん中の図でセッティングで、やってみたということです。確かに音抜けが良かったのです。中音域のコントロールはすごくいいです。しかし、慣れていないせいなのか、高音域がうまくふけない。もっと時間がかかるのかもしれません。何も高音域にアンブシャーをあわせることもないのかもしれません。
そんな感じで練習をしていたら、60代半ばか、後半ぐらいの人から、声をかけられました。昔サックスをやっていて、キャバレーでバイトをしていたことがあるという人です。たまに、こういう人から声をかけられます。そして、ありがたいことに、『いい音だ』『音が抜けている』『音が柔らかい』といっていただきました。そういわれて悪い気がするはずもなく、昨日はうれしくなっちゃいました。練習後半はいろいろな曲をやることで実際どうなのか確認しています。メドレーで30曲ぐらい吹き倒すので、チンドン屋状態となりますが、まさにそのときに声をかけられたのでした。
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