楽譜のご紹介
この曲を認識したのは、加藤登紀子さんの歌によるものですが、その前後関係は知りませんでしたが、高倉健さんによるものも後から知ったということがありました。
居酒屋兆治という映画のテーマソングとして、健さんの歌声を聞きました。決していい声でも、うまいわけでもない朴訥とした感じの歌い方でした。この曲を気に入っていた健さんから、加藤登紀子さんにお願いして実現したものだそうです。というかそういう話をどこかで聞いたか読んだかした記憶があります。映画の内容はほぼ覚えていません。
私の父が40すぎてから、居酒屋を始めたので、なんとなく雰囲気はわかりますが、私自身、酒が苦手であまり居酒屋などというところに出入りしませんでしたので、この曲の意味するものというか、映画もそうですが、興味はありませんでしたが、なんとなく単調な感じの曲が、独白的なものに聞こえて、引き付けるものがありました。それは、健さんが歌っていたということもあったのかもしれません。健さんといえば、「網走番外地」のあの歌声を思い出しますが、同じように、単調な感じで淡々と歌うというそういうものでした。
昔から映画俳優といえば、歌も歌って人気を博するというのはあり、私が知る限りは高田幸吉さんなんかから知っています。その後、その弟分にあたる鶴田浩二さんや日活映画の石原裕次郎、小林旭さんなど、一世を風靡する俳優がその歌声を披露していました。一方、健さんは、どちらかというと、地声がどすの利いた声であり、歌声には期待できないものでしたので、こんな感じの歌がよかったのでしょう。
今は、飲食関係はコロナのおかげで大変な被害となっていて、容易に素人が手を出していける商売ではありませんが、この曲ができた1977年ごろは、まだまだ通常の食品スーパーでさえそんなになかった時でしたので、個人商店や居酒屋なんかも結構いい商売ができたと思います。そして、また、映画「居酒屋兆治」の映画のテーマソングとして採用された1983年でも、まだ居酒屋チェーンもそんなになかった時代だったと思います。個人経営の居酒屋だと、一定数の常連さんがいてくれれば、商売が成り立つという、そういう感じのものでした。そんな当時の居酒屋であり、決してチェーン展開の酒場でもないし、新橋あたりにあるものでもないのでしょう。
そんなことはどうでもいいとして、楽譜をまたちらっとご覧ください。ちょっと長い楽譜になり、2ページにわたりました。
楽譜は、トランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
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