楽譜のご紹介
わたしの知る限り、戦後の歌謡界は、アメリカの影響からそれをコピーする形でロカビリーというのがはやり、一方でティーンエイジャーの歌謡界進出という流れが興ったように思います。その中で、女性だと3人娘という形で、美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみを売り出し、その後、伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりとなります。さらに、時代は流れて、南沙織、小柳ルミ子、天地真理が新三人娘といわれ、ダメを押したのが中三トリオということでした。
その後は、えーい面倒くさい。初めから束で売ってしまえとばかりに、グループで売る時代となりました。また、時代を経るにしたがって、アメリカのポップス的な物から離れていって、日本オリジナルなものとなったように思います。いずれも10代でのヒットでしたが、歌詞の内容がおしなべてとても変でした、今思うと。
どれもおじさん発想の変な歌詞ばかりで、その中に、新しい芽が出始めたのだと思います。この曲は、そんな中で、宇崎竜童さんと阿木燿子が手掛けた、このおじさんたちに歌わされている感のあった従来の曲とは違う、アイドルの歌というのが出てきたように思います。
もっとも、この曲は、山口百恵本人によるリクエストだったようで、歌っている本人も、ちょっと違うんじゃないかというのは思っていたのでしょう。「青い果実」や「ひと夏の経験」って、何ですか?みたいな、・・・思って当然です。当時はやっていた『女の操』『女の道』をアイドルに歌わせているようなもので、ちょっと恥ずかしいですよね。
で、ここから、「これっきり、…」となるわけです。1976年昭和51年6月のリリースでした。70年安保も遠い昔になり、学生運動も下火となった時代でした。まあ、そんなことはどうでもいいか。ということで、楽譜をいつものようにちらっとご覧ください。
楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
楽譜は1ページ目に吹きやすいキーにしてあり、2ページ目にオリジナルキーの楽譜になっています。
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