数年前から、存在は知っていましたが、それがどういう意味かというのがわからないでいたことがあります。それは、英語のサイトで、トランペットの奏法を分類したものです。なかなか切り口が大胆で、それでいて頭がすっきりするような、また、それでいながら信憑性がはっきりしないという不思議なサイトです。
マジオアンブシャー・ファーカスアンブシャー そして、スチーブンスアンブシャーというのが紹介されています。そして、私の取り組んでいるスーパーチョップスは最後のスチーブンスアンブシャーの変形として、紹介されています。スティーブンスのアンブシャーの様子は以下のようです。
これは典型的な形として説明していて、この派生形として、上唇だけ、あるいは下唇だけを巻き込むような形のものがあるそうです。このサイトを運営している人はどうやら、このスティーブンスのアンブシャーに特に親和性を感じているようです。プレヤーとしては、スクリーマーの草分け的存在のファーガソンがこのタイプだといっています。内側に巻き込む分、充分に口腔内のスペースを確保するということが必要であり、また、高音になるに従って巻き込みは増していくのだということです。もっと詳しくは、直接サイトで確認してください。ただし、信憑性はあるかどうか、確かではありません。
そして、その一派であるスーパーチョップスですが、スティーブンスのアンブシャーとの違いは、下あごを収束することによって、下唇を少し上側にもって行き、アパチャーは上の歯の前に来るというのです。確かに、もう一度、ジェロームカレの最近のアンブシャーの図を見るとそうなっていました。下あごを収束(絞る感じ)することで下唇を上の歯のほうに持っていくというのは、今まで気がつかなかった発想です。そして、このままだとアパチャーが薄っぺら苦なるので、両サイドの唇の端は固定しない、というか、横に引いてはいけないのだというのです。
早速やってみましょう。ちょっと前からやっていたした唇のグリップというのも通ずるものがあるのですが、それは結果であって、理由ではないということなのでしょう。乞うご期待。
尚、参考にしたサイトとは、http://www.trumpetthink.com/embouch.htm” href=”http://www.trumpetthink.com/embouch.htm
最初に発見したのは10年ぐらい前だと思います。
<追記>
この記事を上げてからもう5年以上たちました。そして、つい最近、上記の図のような状態で高音域が比較的楽にふけるようになっていることがありましたので、ご紹介します。これはスーパーチョップスのトレーニングの中で、かなり重要な部分を占めるペダルの練習で分かったことです。ペダルの練習の中で、ペダルトーンから倍音を使ってダブルハイC(五線の上のそのまた上)ぐらいまで上がっていく練習を推奨されていたので、それをここ1年ぐらいやっていました。初めは全くできなかったのですが、最近、偶然、ちょっと体調が悪いときにいつものように力んでしまうと出ない音がスムーズに出たということがありました。そして、その時に、高温になるにつれて口の形を上記の形にすると出やすいということがあったのです。ただ、ちょっとコツがあって、それをご紹介します。口笛を吹くときに、息を吸って音を鳴らすという方法があります。その時、上記の図のような格好に唇はなります。その時に思いっきり息を吐きだすのではなく、あたかも吸い込むような形で息を吐くという感じで行うことで、高音域でやってはならない、息の勢いを抑えつつ、かつ唇のレスポンスがよくなるのです。これをやるときには、息を思いっきり吐くという従来のような方法ではなくて、吸うような感じで、吹くということになります。形が吸うようにという意味で、吸ってはいませんが…。