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昭和歌謡メロディー譜『南国土佐を後にして』ペギー葉山

楽譜のご紹介

 この曲はもともとが、戦時中にできた曲でした。ズンドコ節などと同じように、兵士の中で歌われていた曲だそうです。

 中国大陸に出兵していた部隊の中で、高知県出身者が多かった部隊があって、そこで、自然発生的に生まれたのだそうです。ご当地ソングの土佐のよさこい節が織り込まれています。

 それを戦後になって、復員した人たちによって故郷にもたらされ、歌われていたものを詞を変えて作ったのが、この曲で、大ヒットとなりました。ペギー葉山さんだけが歌っていたのではなくて、その前にレコーディングされていましたが、全国区として有名になり、累計で200万枚の大ヒットとなったのは、ペギーさんによるものでした。この時代はまだ、戦地に赴いた方の壮年期であり、背景にあった望郷の念など、共感するところがあったのだろうと思います。そう思って聞くと、改めて違った曲に聞こえてきます。

 一方で、20年ぐらい前のネットの記事には、まだ戦中の事を記事にする年配の方もいらっして、中国戦線について書かれたものを読んだことがあります。それによると、中国大陸に行って、一発も弾は打たず、人も殺めず、とにかくこれでもかというほど歩かされたということでした。一方では餓死するほどの苛烈な南洋戦線もあったわけで、いろいろな戦争があったのだともいます。

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ペギー葉山 南国土佐を後にして トランペット楽譜
ペギー葉山 南国土佐を後にして トロンボーン楽譜
ペギー葉山 南国土佐を後にして アルトサックス楽譜
ペギー葉山 南国土佐を後にして フルート楽譜

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演奏例

南国土佐を後にしてという曲は、ペギー葉山さんが1959年に歌って大ヒットした歌謡曲です。この曲は、元々は中国大陸に出兵した陸軍の部隊で歌われていた軍歌で、故郷の高知を想う気持ちを表現したものでした。戦後、この曲は高知の古里ソングとして親しまれるようになりました。歌詞の中には、高知の名所や風物が登場します。例えば、「土佐の高知のハリマヤ橋で 坊さんかんざし買うをみた」や「月の浜辺で焚火を囲み しばしの娯楽の一時を」というフレーズがあります。ハリマヤ橋は、高知市中心部にある橋で、江戸時代には髪飾りや煙草などを売る店が並んでいました。月の浜辺とは、高知市南部にある海岸で、夏には花火大会や盆踊りが行われます。

この曲は、戦時下から平和な時代へと移り変わった日本の歴史を反映しています。また、故郷を離れて都会で暮らす人々の心情や郷愁も感じさせます。ペギー葉山さんは、この曲で高知県名誉県民に選ばれたほど、高知と深い縁があります2

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