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東海林太郎と読めない頃から、このおじさんがどういう人なのか不思議に思っていました(といっても、この名前すら聞いたことがない若い人には全く想像も付かないとは思います)。その風貌といい、歌い方といい、まったく浮世離れしていて、まるでメディアが取り上げること自体に他の意図(戦前の価値観をある意味、想起させるような大スターだった人が、いまはこのように、歌っていますという流転の人生というかなんというか)を感じるような気がしていました。
ヒットしたのが、1939年ということで、ヨーロッパ戦線が開始され、ノモンハン事件が起こった年です。そして、一番謎だったのが、名月赤城山です。『赤城の山も今宵限りだ…』という桃屋の宣伝しか知らない私でした。
天保の大飢饉(19世紀初頭)で農民を救済した侠客として、講談や映画、新国劇などの演劇の題材となったようです。私の先入観でしょうが、いまだに北関東というというと、そのような血気盛んな若者というか、やんちゃなお兄さんがいっぱいいるところで、昔話に番長をやっていたという人がいっぱいいるところという認識でいます。
この曲を上げるきっかけは、『男心に男が惚れて…』というキーワードで訪ねてこられた方がいらっしゃいまして、サービスの一環で上げることにしました。
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