昭和歌謡メロディー譜『夜明けのスキャット』由紀さおり

トランペット用昭和歌謡曲楽譜

楽譜のご紹介

 由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」は、1969年3月10日に発売されたシングルレコードで、大ヒットした楽曲です。

 この曲は、タイトル通り、1番では具体的な歌詞が全く登場せず、大半が「ルー、ルールルルー…」というスキャットで歌われる楽曲です。2番は普通に日本語の歌詞で歌唱されています。ラジオの深夜放送が火付け役となり、大ヒットに至ったことが知られています。

 「夜明けのスキャット」は、オリコンのシングル週間ヒットチャートで8週にわたって第1位を獲得し、109万枚を売り上げるミリオンセラーとなりました。1969年の年間ヒットチャートでも第1位に輝いています。

 この楽曲は、スキャット部分のみ録音されたもので、放送局やレコード店への問い合わせが相次いだことからレコード化が決定されたと言われています。

 私事ではありますが、ちょうど、この年の2月に東京の高校の入学試験を受けて辛うじて入学できたころのこの曲でした。急遽、遠い田舎から夜逃げが決まったのが、前年の10月ころで、そこから、この受験までの間、中学校へ行くのをやめて、図書館通いで猛勉強しました。当時は偏差値というのがなかったのですが、全国平均のテストで、10点以上も低いといわれるところでさらに頭の悪い地域の優秀でもない中学生にとっては、まったくどうしようもない状況でした。

 誰にも相談できないけれど、やるしかない状況で、一人受験を受けに、1000Km以上離れた東京へ来た、そんなときでした。

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 住まいは明治通り沿いの6畳一間のアパートで、田舎に住んでいた時の10分の一のスペースに、3人で住むことになりました。当時はトラックも煤煙をまき散らし、騒音も半端なく、休まる暇のない時間を過ごし、新たに始まる東京の生活に不安ばかりが募る毎日でした。

 東京の春は早く、初めて3月に桜が咲くのを見ました。ソメイヨシノは見たことがなく、その花のはかない感じが心を揺さぶりました。もうその時点で、疲れ切っていました。そんな時に、この曲が聞こえてきたのでした。

 由紀さおりさんの顔も知りませんでしたが、音楽だけが近くの有線放送から聞こえてきました。そして、テレビでも見られるようになったときに、初めて由紀さおりさんを知りました。結構衝撃的でした。最初のテレビアングルはその横顔だけを映し続けました。何と美人なのだろうと、かつてこんな美人がこんなきれいな声で歌っていたことがあろうかと、そう思っていました。のちに、その考えを変えました。

楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。

夜明けのスキャット トランペット楽譜
夜明けのスキャット トロンボーン楽譜
夜明けのスキャット アルトサックス楽譜
夜明けのスキャット フルート楽譜

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演奏例

広がっていたようで、

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