楽譜のご紹介
１９７２年のリリースの曲ですが、これが２枚目のシングルで、次に続くのが、夢の中へでした。私は、『夢の中へ』を聴いて、面白い曲を作る人がいるものだという気持ちで聞いていました。そして、先行して発売されたこの曲は、その後をおうように、徐々に売れたのだそうです。ちょうど当時、私が二十歳前後なので、当時の若者のなんとなく、せかされるような、焦るような、そんな心情を歌っているようで、興味は持っていました。
この年は、あさま山荘事件からスタートします。そして、横井さんがサイパンで戦後を知らずに、兵隊を続けて、『恥ずかしながら…』で、投降した？年でもありました。さらに日中国交回復という、大きな変化もありました。
田中角栄による列島改造論が話題に上り、もしかしたら、現在の日本のその後の姿が決定された時代だったのかもしれません。いろいろ批判はありましたが、そして今も地方の問題は深刻なのかもしれませんが、もっと深刻な問題になっていたかもしれないし、そうでないかもしれない。まあ、年を取ったからそう言えることであって、若いときは、何事も早くわかりたい、早く解決したいと焦るあまり、ろくなことを考えないのが常であったように思います。そんな若者独特の感じ方が、この曲にはあった。
今、歳を取って、思うのは、時間の観念が全く若い時と変わったことです。５年10年がなんの躊躇もなくやってくるのです。だから、何かを継続してやり続けることが、若い時より何倍も容易になってきています。なんてことは、いつも通りどうでもいいことなので、さっそく楽譜をご紹介します。
バックの伴奏がアニマルズの『朝日のあたる家』の感じに似ています。
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