昭和歌謡メロディー譜 『十三夜』小笠原美都子

楽譜のご紹介

　この曲は、戦時中の昭和16年に発表されたのですが、戦時下ということで、ヒットしなかったそうです。

　その後、戦後になって日の目を見て、取り上げられることが多かったのだそうです。この曲だと思うのですが、母が親戚が集まった宴席で歌った記憶が残っています。今から半世紀以上前の親戚のうちの庭に場を設けて、20人ぐらいいたのだろうと思いますが、何かの流れで、母が歌を歌うことになり、この曲と思しき歌を、歌ったのでした。昔のことですから、カラオケではなくアカペラで歌ったのですが、このようなことは、昔は結構あったように思います。

　『おふくろ、どこから声が出ているんだろう』と思うばかりの蚊の鳴くような歌声とモスキート音のような高音で生まれて初めて聞いた母の歌声でした。緊張したのかもしれません。いずれにしろ、この類の三味線がいい調子に入ってくるお座敷向けのような、小唄風の曲というのは、昭和30年ぐらいの時には結構あったように思います。

　これは想像ですが、日本髪を結って、このような歌を歌う、そして、みんなに褒めてもらうというのは、当時の、昔の女の子にはどう映ったのか、それはもしかしたら、男の子がチャンバラ映画でヒーローを見出したようなものだったのかもしれないということです。てなこと言ってもらちがあきませんので、さっそく楽譜をちらっとお見せします。

楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。

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演奏例