楽譜のご紹介
「いっぽんどっこの唄」は、1966年に発売された水前寺清子さんのシングル曲です。この曲は、男性が独り立ちして生きていくことを歌ったもので、歌詞には「煩悩を打ち砕きながら正しい道を進む」という言葉が使われています。
一方、「一本どっこ」という言葉は、大組織に所属せずに独立している組織や団体のことを表します。主に極道で使われるような言葉です。この曲が流行っていた時代は、やくざ映画が多数作られていた時代であり、それと関係するのかどうかはわかりませんが、まあ、とにかく『何も考えずに、ドーンとやれ』みたいな感じの曲です。
それにしても、なぜあの当時、あんなにやくざ映画ばかりが撮られたのか。戦中は、股旅物が思想的な背景もなく、結構とられていたようですが、なぜなのか。そもそも、任侠映画は、主人公が秩序や正しさといった価値観を重んじていることが多く、ヒーロー的な要素が強いものが多かったように思いますが、時代の変化に多くの人が価値観を変えなければならない時代だったことも確かで、そんな中でも自分の価値観を押し通す、ある意味男気やきっぷの良さを映画で見てすっきりしたのかもしれません。
そんな高度成長時代の社会変化と意識の変化を映すような曲でした。と思います。
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