楽譜のご紹介
1962年リリースの曲です。昭和37年です。作曲は宮川泰さん。『上を向いて歩こう』などの当時はそれまでにない斬新な曲が、はやった時代です。やはりこちらも、アメリカンポップスの流れをくむような曲調で、子供心にも斬新さを感じました。
テレビはもうだいぶ普及したころですが、ラジオの人気も確かにありました。そして、そんなラジオからもアメリカンポップスは聴かれました。
どういう加減かわかりませんが、父親が車に乗ってドライブすると、結構、当時のアメリカンポップスが流れていたように記憶しています。別に積極的に聞くというのではなかったと思いますが、邪魔にもならなかったのでしょう。それと、よくわかりませんが、車にラジオが付いているのを誇らしく感じていたのかもしれません。助手席に乗った私は、三角窓から流れる風を感じながら、滅多に聞かないアメリカの曲を一緒に聴いていました。そんな時代を反映してのこの曲だと思います。
テレビをひねっても、アメリカの西部劇が盛んに放送されていました。当時の大人はたぶんですが、この西部劇の男たちの自分の運命を拳銃一丁で切り開く感じに、戦前の自分たちの生き方とは全く違うものを感じたのではないでしょうか。とにかく父はアメリカ映画、それも西部劇にはまっていきました。
ただ、だからといって一方的にアメリカ文化に染まったわけでもなく、相変わらずのチャンバラ映画や日本的なメロディーもあったわけで、いわば、ごちゃごちゃなミックス状態だったのだと思います。
アメリカの曲は、だいたいが日本語を当てて、カバーされることが多く、ロカビリーと言うことで、紹介されました。テレビで見たときは、とても気持ち悪く感じました。それまで見たことのない青年たちの腰をくねくねして歌うのは何かの冗談としか見えませんでした。
そして、この『ふりむかないで』はそんな中では、日本語も曲にぴったり合っているし、自然に感じました。また、歌ったザ・ピーナッツも売り出し中で、そんな曲の流れに乗ったのだろうと思います。それでは、ちらっと楽譜をご覧いただきます。
楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
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