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昭和歌謡メロディー譜 『銀座カンカン娘 』

動画の6分25秒あたりからです。

楽譜のご紹介

 1949年の8月の同名の映画の主題歌だそうです。ちょうどベビーブームの後半だったのだと思います。そして、長い間不明だった『カンカン』の意味が、少し調べたらわかった気がします。

 てっきりフレンチカンカンの踊り子の歌だと思っていたら、そうではないということが分かりました。戦後、職もなく食べるのもなかなかおぼつかないという時代なので、私などの想像できるところではありません(私が物心ついた昭和30年代には日々、生活が改善されていました)。そういう時代に米兵の性的な相手をする女性をパンパンといっていたようです。それに対して『カンカン』娘という言葉を作ったようです。かんかんに怒っているという意味を込めているということで使ったような説明もありますが、真偽は不明です。単なる語呂合わせであったのかもしれません。

 私が住んでいた田舎には米軍が駐留していて、米軍関係に勤めている人も多かったので、その関係からコーヒーや葉巻、ウィスキーなどが手に入りました。今でも覚えているのが、昭和30年代後半あたりでも、ジョニ黒が1万円していたということでした。父がそれを手に入れて、祖父のところへ持って行きました。そして、祖父が大喜びして、孫の私におすそ分けということで、ボトルのキャップにそのウィスキーを入れて、舐めさせてもらいました。小学生には味がわかるはずもなく、むしろサントリーから出ていたペパーミントのお酒のほうが私には、美味に感じました。葉巻も1本1000円とか2000円とかするのだと聞きました。さすがに、葉巻は吸わしてもらえませんでした。当時、日本のたばこ(新生とかいこいとかわかば)は1箱20円から40円ぐらいでしたから、いかに高かかったかがわかります。

 それからさかのぼること、10年ぐらい前のはやり歌です。さらにもっと日米の物価の格差、つまり経済力の差を感じ、まるで往復びんたを受けたような気になっても不思議ではなかったのではないでしょうか。

そんなことはいいとして、この楽譜もちょっとだけお見せします。

楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。

銀座カンカン娘 トランペット楽譜
銀座カンカン娘 トロンボーン楽譜
銀座カンカン娘 アルトサックス楽譜
銀座カンカン娘 フルート楽譜

販売サイトのご案内

販売サイトはこちらです。Piascoreという楽譜専門販売サイトになります。楽譜の見本はトランペット用ですが、アルトサックス、フルート、トロンボーンの楽譜もございます。

演奏例

 

曲の由来など

銀座カンカン娘(ぎんざカンカンむすめ)は1949年4月に発売された高峰秀子のシングル。作詞:佐伯孝夫、作曲:服部良一。発売元はビクターエンタテインメント。

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1949年(昭和24年)4月ビクターレコードから発売。レコード売上は1952年時点で42万枚(ビクター発表)。

4番の歌詞に商標である「カルピス」という語句(商標名)が入っていることから、NHKの放送番組では3番でフェードアウトされるケースが多い。

後年、ダディ竹千代&東京おとぼけCATS(アルバム『Dead Stock』収録)、ドリーム・ガールズ(シングル。1987年発売)、井上陽水(アルバム『UNITED COVER』収録)やスターダストレビュー(アルバム『STARS』に収録)など、多くの歌手によってカバーされました。

PE’Zも、アルバム『日本のジャズ -SAMURAI SPIRIT-』でカバーしています。
ゴスペラーズも、アルバム『服部良一 〜生誕100周年記念トリビュート・アルバム〜』でカバーしていました。

桑田佳祐(サザンオールスターズ)も2013年のAAAイベント『昭和八十八年度!第二回ひとり紅白歌合戦』でカバーしています。

1977年の映画「幸福の黄色いハンカチ」で、高倉健らが通りかかる町で、若い男女が子供たちの前でこの歌を歌っているシーン面があります。歌・演奏は、当時の統一劇場のメンバー。

また、2000年代に入り「銀座4丁目のXG」と言うタイトルで放映されたヒュンダイ・XG(日本仕様車)のCMにこの曲のアレンジ版が使われていました。2012年10月31日から、東京メトロ銀座線銀座駅の発車メロディとして使用されています。

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