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【トランペット用ソロ楽譜】昭和歌謡シリーズ 『ああ上野駅』井沢八郎

 
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楽譜のご紹介

 この曲は、1964年の5月、昭和39年の作品です。オリンピックの年でした。もちろん、この時代は集団就職のある時代であり、ニュースなんかでも、金の卵と言われて、報道なんかもされていました。この曲の作詞家の関口義明という人が、上野駅でその一団を見かけ、農家向け家庭雑誌『家の光』の懸賞に応募、1位入選を果たしたということです。何とも懐かしい『家の光』という雑誌ですが、1980年代はじめぐらいまで、私の就職先の事業所にもありました。何の雑誌かよくわからなかったのですが、そういうことだったのかと今知った次第です。宗教関連の本だとずっと思っていました。

 それはそうと、井沢八郎さんというと、やはり山田太郎さんとごっちゃになって、そのヒット曲『新聞少年』を歌っていたと錯覚するほどでした。こちらのほうは、1965年のヒット曲で、これは子供心にもかなり印象に残っています。まあ、そんな時代だったということでしょうか。

 小学校の頃の同級生で母子家庭の知り合いは、小学生のころから新聞配達をして、たしか中学卒業までやり遂げた子もいました。販売店の主から大変かわいがられた様子で、腕時計を買ってもらったりして、自慢をしていました。その子はそんな朝の仕事を終えると、趣味で雀を取って焼いて食べていたということで、これまた驚いたことを覚えています。食べ方まで教わったのですが、さすがに実行する気にはなりませんでした。

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 幸運にも私の育った家庭は比較的余裕があったので、そんなこともせず、生活できたのですが、さらに驚いたのは、中学卒業のあと、集団就職ではないのですが、そのまま就職したのがクラスの1/3もいたことでした。普通に勉強が嫌いという子もいたでしょうが、そうでない子も確かにいた記憶があります。私が住んでいた田舎のレベルが低く、かつもっと田舎の中学校との統合でそうなったということもありますが、今更そういう時代だったのだと思わざるを得ません。

そう思っていた時に、家庭の事情で東京に行くことになり、15歳の少年が一人で24時間かけて急行を乗り継ぎ降り立ったのが上野駅でした。今でも思い出すのが、薄暗い連絡通路にずらっと並んだホームレスでした。ホームレスというといい方が柔らかいですが、当時の様子は本当にぼろ布をまとった何とも恐ろしい集団という感じで、ずらっと男も女も並んで寝ていました。そんな時代の曲です。ちょっとだけ楽譜をご覧ください。

ああ上野駅 トランペット楽譜

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ああ上野駅 
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