楽譜のご紹介
中村あゆみの『翼の折れた天使』は、1985年4月21日にリリースされた彼女の3枚目のシングルです。この曲は、日清カップヌードルのCMソングに起用され、中村あゆみ最大のヒット曲となりました。この曲は、高橋研が作詞・作曲・編曲を手がけたもので、彼は中村あゆみのプロデューサーでもありました。この曲は、恋人と別れた女性の切ない心情を歌ったバラードで、サビの部分では「翼の折れたエンジェル」というメタファーが使われています。
当時の世相としては、1986年はバブル景気の始まりとされる年だとされていますが、終わりが91年ですから、コロナ騒動よりちょっと長いだけです。でも、この時も、完璧に世の中が変わりました。
このただ中では、土地持ちのバカ息子たちが、結構大きな顔をしていました(そうでない人もいましたが、)。結局は金だ、みたいなことがマスコミを通じて、日本人の精神を破壊していったのだと思います。それをもとに現れだしたのは、身分的に上下をはっきりさせるような態度も、一般化したのではないかと思います。その顕著なものが、都会を中心に表れ始めました。いわゆるクレーマー(昔はそれを職業にしている玄人しかいなかった)の存在が素人にまで波及していったのではないかと思います。自分は客なのだから、お前より上なのだから、何を言ってもいいみたいなのが、許される時代になり、それをもとに暴力をふるうということも見え始めました。これは、もしかしたら、その後のソ連崩壊ということのショックもあったのかもしれません。資本主義、拝金主義、差別主義が何の抵抗もなく、まかり通る時代となった。もしあのバブルが無かったら、…と今思います。そんな時代の延長線上に今があり、あの当時と表現の仕方は違っても根本は変わらず、時代が過ぎたという感じですかね。そういう感じでこの曲は、なんとなく、BGMにしていい曲のような感じかな、なんて、思ったりして…。
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