楽譜のご紹介
1953年昭和28年のヒット曲で、歌っていたのは鶴田浩二さんでした。なんでも、A級戦犯で逮捕された父親のため、職を失い、やむを得ず、サンドイッチマンになったという、当時としては知られた実話をもとにしているのだということらしいですが、真実かどうかはわかりません。まだ、引揚者もいるくらいの時代ですから、いろんなことがあったのでしょう。
私がこの曲を聞いてサンドイッチマンを連呼するところがあり、サンドイッチマンとは何なのか、5歳年上の兄に聞いてその意味を知りましたが、田舎だったので、見たことはありませんでした。地方都市でも、いたのかもしれませんが、それよりも、印象に残っていたのは戦歌をハーモニカで吹き、松葉つえを突き、包帯だらけで、それでいて体つきがいい負傷兵のような姿をしたおじさんが道端にいて、物乞いをしていたことでした。
その後、50年以上前に東京に出てきて、新宿の紀伊国屋の前にその姿を見ることができました。60代ぐらいの人がやっていましたが、昼間は近くの図書館で、読書をし、夕方になるとサンドイッチマンをしていました。たまたま、同じ図書館を利用していたために、知っていたのでした。
まあ、そんなことはいいとして、サンドイッチマンとは、そもそも、19世紀半ばにニューヨークに出現した宣伝方式で、体の前後に看板をぶら下げている姿からきているのだそうです。さらに、サンドイッチとは18世紀のイギリスの政治家の名前で、カードゲームに夢中になるあまり、食事ができないので、簡易にとれる食事として考案されてその名がついたということです。
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