楽譜のご紹介
東貴博の父親でコメディアンの東八郎が盛んに歌っていた、『赤胴鈴之助』のテーマソングです(もうこれ自体が古くてわからない人が多いと思います)。
私の記憶では、夕方ごろ、ラジオから流れる曲という印象が強く、ラジオの番組内容はほとんど覚えていません。子供向けのラジオの連続ドラマだった記憶があります。
昭和32年から2年間放送されていたようです。もともとは、少年画報か何かの漫画だったようです。この少年画報などの月刊漫画雑誌はそのうち、週刊マガジン・サンデーなどの週刊漫画にとってかわられますが、その詐欺まがいの付録の予告記事は、子供だましもいいところでした。そう、当時は、子供を平気で騙す大人がいっぱいいました。そんなことはいいとして、いつものように、楽譜をチラッと見ていただきます。
楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
販売サイトのご案内
販売サイトはこちらです。Piascoreという楽譜専門販売サイトになります。楽譜の見本はトランペット用ですが、アルトサックス、フルート、トロンボーンの楽譜もございます。
演奏例
曲の由来など
『赤胴鈴之助』(あかどうすずのすけ)は、福井英一と武内つなよしによる漫画で、ラジオドラマ化や映画化、アニメ化もされました。
北辰一刀流千葉周作道場の少年剣士、金野鈴之助の活躍を描く。父親の形見である赤い胴(防具)を着けることから「赤胴鈴之助」と言われました。
読みきり作品である『よわむし鈴之助』を元に1954年、『少年画報』に第1回が掲載されたところで福井が急逝してしまったため、武内が後を継ぎ、見事に人気漫画に育て上げました。
テレビアニメ放映と並行して学年誌にもコ掲載されました。
当時はかなり人気があったようです。私は兄弟間の漫画本争奪戦に加わることもできなかったので、漫画として読むことはありませんでした。ラジオから聞こえる調子のよい曲を聴くばかりでした。それと、母が赤胴鈴ノ助柄の寝間着を買ってくれました。なんかの弾みで買ったんでしょうけれど、その白い生地の上に描かれた鈴ノ助の顔は、翌日には真っ黄色になっていました。母に申し訳なくて、心臓が止まりそうでした。昔も今も親が子供に思い入れのあるものを着させようとするところは代わりません。冬には父からは零戦ファイターのかぶるようなプラスチックでできたゴーグル付きの帽子を買ってもらいました。ただ、当時の私には、それがどういう意味なのか全くわからず、ただ頬まで暖かい帽子だという認識だけでした。意外に楽しんでいるのは親だけなのでしょう。とまあそんなはなしはいいとして、
あらすじ
剣技に優れた鈴之助は、江戸に出て父の友人である千葉周作に弟子入りし、修行を積んで心と技を磨く。そんな鈴之助に、兄弟子・竜巻雷之進との確執や、幕府転覆をもくろむ鬼面党との対決など、様々な事件が起きる。だが、鈴之助はいかなる苦難にも負けず、正義と剣の道を貫いて行く。
必殺技は、千葉周作の紹介で飛鳥流に弟子入りして伝授された「真空斬り」、物語後半では、それまで片手の手刀で2つにしていた「竜巻」を、両手で交差させながら同時に斬ることによって4つにする「十文字斬り」にパワーアップする。