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昭和歌謡メロディー譜「月の法善寺横丁」藤島桓夫

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楽譜のご紹介

 1960年昭和35年のヒット曲です。歌っていたのは、藤島桓夫さんです。ちょっと特徴的な顔(小学校低学年にはそう見えた)で、歌の途中に関西弁の語りが入り、それがまた、聞いたことのない言語だったのでなおさら興味がわいてきたのを覚えています。

 関西人というのは私の田舎には皆無だったので、1年に一回来る富山の薬売りのおじさんがしゃべる言葉も、まるでどこか様子の知れない世界から来た人の言葉のように感じたぐらいでしたからでしょう。

 この曲がはやってから、数年後に、関西系のテレビ番組がはじまって、そこで、ミヤコ蝶々さんや藤田まことさん、白木みのるさんなんかを見ることになりました。で、さらに印象に残ったのは、私の祖父がこの藤島桓夫さんが、年末の紅白に登場した時に、「この兄ちゃんがいい…。」と笑いながら、喜んでみていたということもあります。

 昔の正月ですから、一族が全員集まっての正月でした。そこにあったテレビを全員が見ていました。そして、祖父はこの建物の中で一番、えらい人でした。そして、その爺さんがなぜ、そこまでいいとほめるのか、さっぱりわかりませんでした。でも、とりあえず機嫌が良さそうなので、ノープロブレムということで、明日のお年玉を待つばかりとなっていました。

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 そんな状況の中で、妙に甲高く、鼻からドバーと声を出すような感じのこのおじさんの唄を聴いていました。この曲は、著作権の有効期限が切れていますので、楽譜を全部ご紹介できます。それでは、楽しんでください。(その他、昭和歌謡は著作権の関係で、ご紹介していません。というか、有料で販売はしています。リストがありますので、そちらもご覧ください。)

 楽譜はトランペット、アルトサックス、フルート、トロンボーンの順に並んでいます。この曲は緒札建が切れていますので公開できます。

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演奏例

このちょっと女性的な感じと、曲の途中で入る物語性のあるカタリが、小学生の低学年であっても、私の心をとらえました。どういうことだろう???一つは料理人とは修業が必要なんだということ、そして、恋する女性のために、腕を認められないとだめなんだということ、月明かりがなんとなく、おてんとうさまが見ているんじゃなくて、やさしい見つめている、そんな感じですか?

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