ここで演奏しているハリー・ジェームスは、元々はベニー・グッドマン楽団のトランぺッターとして、『シング・シング・シング』のソロ演奏などを見ることができますが、独立して楽団を持ったり、ラジオ放送を持っていたり、一時代を築いたトランぺッターです。多分、この動画も懐メロ的な要素があるのだろうと思います。何曲目かに、この楽譜のメロディが、如何にも懐かし気に演奏されます。私が野球を始めた小学校低学年の時に、その姿を見た父から、『長嶋茂雄か？』といわれた数年後、トランペットを吹いていたら、『ハリー・ジェームスか？』といわれた覚えがあり、日本でもそれなりに認知されていたのだろうと思います。このビデオ（削除されてしまいました）は多分50代の姿だと思います。67歳で亡くなっています。
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この曲の元の歌詞は相当直接的な求愛であり、白人が黒塗りをして歌うミンストレル・ショーを起源に持つクーン・ソングだったということです。つまり、黒人に抱いている偏見を取り上げて、笑いをとるようなそんな曲の一つとして、もっとアップテンポで演奏されたものだったそうです。その後、スロー・テンポで、歌詞の内容も変えて大ヒットになったということです。いずれも、戦前・戦中の話です。
演奏例
