楽譜のご紹介
この曲は、1974年昭和49年の7月21日に発売されました。結局売れたのは、翌年になったのですが、その売れた理由が、テレビドラマの挿入歌として採用されたからでした。しかし、当時、私は学生で、テレビを見ていませんでしたので、はっきり知ったのは、相当後になってからでした。
人気番組であった「時間ですよ」シリーズの「時間ですよ昭和元年」に採用されたということです。なんとなく見たような記憶はあるんですが、はっきりしません。細川俊之さんと大楠道代が居酒屋でからむときに流れていたそうです。当時、この曲を聴くにあたっては、中山晋平作曲の「俺もお前も枯れすすき」という歌詞がある、船頭小唄というのがベースにあって、みんなこの時代の人はこれを聴いていたと思われます。この時代では、大御所俳優の森繁さんがまだ元気だったころだったので、その歌声で船頭小唄の『俺もお前も枯れすすき』の言葉は認識されていたと思います。
それで、その曲をベースにパロディー的な時代錯誤的なところを狙って、この喜劇番組に充ててきたのだろうと思います。それが大当たりしてヒットとなったと思います。それにしても、今頃それはないでしょうという感じで、当時から変でした。
同じようなテイストの曲としては、「女の操」とか「女の道」とか、妙に自虐的な感じの曲が多く出ていた気がします。この時代はすっかり学生運動も下火となっていましたが、ナンセンスという言葉だけは時代に生きていたと思います。ナンセンス、いいじゃないか、そんな感じです。そんなのがうけていた。のりとしては、この時代よりちょっと前のゲバゲバ90分の無意味さを踏襲する感じのふざけ方のようにも感じます。
まあ、そんなことはいいとして、さっそく楽譜をちらっとどうぞ。
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演奏例
ちなみに船頭小唄は