楽譜のご紹介
1973年のリリースであったということです。昭和でいうと、48年ということです。
曲自体は2拍子で、調子がよく、パチンコのBGMとしては、最高のものだったと思います。当時は、ちょうどパチンコ台も自動となってきて、丸いハンドル型に変わっていたと思います。チューリップ全盛時代で、パチンコ店はたばこの煙でもうもうとしていました。手に感ずる振動とこの曲がシンクロし、さらには詩の内容の時代錯誤的な感覚が何とも言えない自戒の念というか、こんなこと(パチンコ)していていいのかというような軽い自己嫌悪を感じたものです。
そもそも、この詞の内容は当時でもへんな感じでした。この曲のみょうちくりんな詞の感じと殿様キングスのおチャラケた感じが滑稽で、逆にヒットに結びついたのだ思います。よく流行歌は、過去のもう現実にはないような情緒を懐かしむようなものがヒットする(例えば、寅さん映画のように)といいますが、まさにそれだと思います。
当時の青島幸男参議院議員が佐藤栄作総理に対して、『財界の男妾』といった事がありました。『妾』という言葉自体はまだ当時、生きていました。今は、妾なんて言葉は死語だと思います。当時、セクハラ、パワハラし放題の状態で、女性が一人ではまず生きていけない時代であり、その反映がこの曲の背景にあったのかもしれません。それは、それとして、一寸だけ楽譜を見ていただきます。
楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
販売サイトのご案内
販売サイトはこちらです。Piascoreという楽譜専門販売サイトになります。楽譜の見本はトランペット用ですが、アルトサックス、フルート、トロンボーンの楽譜もございます。
演奏例
曲の由来など
「なみだの操」(なみだのみさお)は、1973年11月5日に発売された殿さまキングスの4作目のシングル。
発売から3ヶ月余りでオリコンのトップ10に初登場。6週後には1位を獲得し、そこから9週連続で1位を獲得。累計売上は約250万枚。この数字は、日本の歴代シングルランキングの第25位となります(2011年9月現在)。ちなみに印税は、レコード1枚当たり1円で契約したために、250万円しかもらえなかったということです。