楽譜のご紹介
織井茂子さんの『黒百合の歌』は、昭和29年にリリースされた名曲です。この曲は、松竹映画「君の名は」の主題歌集に収録されています。
歌詞は以下の通りです:
黒百合は 恋の花
愛する人に 捧げれば
二人はいつかは 結びつく
この美しい歌は、恋愛と絆をテーマにしており、黒百合の花を愛する人に捧げることで、二人の絆が深まることを歌っています。織井茂子さんの歌声が、このメロディに心温まる感情を添えています。
個人的には、あの力強い歌声が非常に印象的です。イヨマンテの夜の歌声の女性版みたいな感じを抱いていました。そうして調べてみたら、こちらの曲は、イヨマンテの夜同様、アイヌにかかわる曲だったようです。
『君の名は』の昭和版は伝説的な大ヒットを放ったラジオドラマでしたが、それの松竹映画「君の名は」の第二部の主題歌として使われました。
映画「君の名は」の続編の中で、アイヌの女性がヒーロー後宮春樹に恋をするものの、春樹には既に恋人がいることを知り、自害してしまうという設定になっています。したがって、「黒百合の歌」はアイヌの女性の悲恋を歌ったものと言えます。
当時は北海道といっても旅行するところではなかったと思いますので、どういうところか、また、そこにいるアイヌがどういう生活を送っていたか、など一般の人には想像できないところだったので、ちょっと今見ると変な設定だということがわかります。まだ、機関車がバリバリ走っていた時代です。そして、千歳・羽田間の旅客機の就航開始がその2年前にやっと行われるようになったのでした。
アメリカの最初の入植者たちのように、片手に聖書を持ちながら、現地人を皆殺しをするような蛮行をしたわけではなかったと思いますが、それなりに差別はあったのだと思いますし、生活水準もかなり低かったと思います。
楽譜はトランペット、アルトサックス、フルート、トロンボーンの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
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