いろいろたまった楽譜をいちいち持ち運びたくない
毎週、2回から3回トランペットの練習をしています。2年ほど前から、楽譜がたまって、どうしようかと思い、電子書籍リーダーを使ってみていました。ただ、反応が遅く、楽譜を探す手間がすごくかかるために、半年もかからずやめてしまいました。当然、ブックリーダーで読むためには、楽譜をPDFファイルなどに転換する必要があり、手持ちの楽譜をスキャナーで読み込んでPDFファイル化しました。
ありきたりの楽譜だと物足りない、もっと吹きたい曲を・・・
しかし、其れは市販の楽譜やネット上にながれる楽譜などで、いずれも似たり寄ったりの曲しかありません。もっと、自分が吹きたい、あるいは、練習曲として利用したい曲はないのかと思いました。今から、10年ぐらい前ですと著作権に関してもそんなにうるさくなく、ネット上にMIDファイルがたくさんあり、歌謡曲から、クラシック、ジャズなど、いろいろなジャンルの曲が流れていました。そして、そのMIDファイルは、元々が楽譜をベースにしているものが多く、其れを楽譜作成ソフトを使って、元の楽譜に戻すことができるということを知りました。そこで、ソフトを使って自分用に少しずつ楽譜を作ってゆくことになりました。
自分用の楽譜を作る手順
つまり、ネット上にあるMIDIからfinale(フィナーレ)という楽譜のソフトを使って楽譜にして、それをB♭トランペット用に転調して使っています。ここまでの流れを説明すると、
①Finaleという楽譜ソフトを用意する(他のソフトもいろいろあります。)
②ウェブ上にダウンロード可能なMIDI形式のファイルを自分のパソコンに取り込む。(拡張子mid)
③、①のソフトにダウンロードしたファイルを読み込んで、楽譜を表示させる。
④メロディーラインを読み取って、コピーし、新しい譜面をトランペット用に作成をし、ペーストする。(自動で転調されます)
⑤、④で作った楽譜を自動演奏させる。それで、細かいところを修正して、楽譜を完成させる。
⑥楽譜を印刷するが、PDF印刷をする。通常のプリンターに付属している場合もあるが、フリーのソフトもあるので、印刷ソフトとして、用意しておく。
⑦PDFとなったファイルをブックリーダーに取り込むということをしていました。
finaleはipad用読み込みソフトがありますので、ipadだとpdfにする必要がありません。ただ、本体価格が高いので、私は、Kindle fire HD の8.9インチ画面のもので見ています。画面がきれいであることと、他の用途ではほとんど使わないので、安くていいのです。反応もよく、暗がりでも画面もよく見えていいのです。Kawai楽器のソフトもありますが、使いやすさはfinaleのほうが使いやすいと思います。(また、この記事を書いた3年後には、無料のいいソフトも存在するようになっていますので、ご自分で工夫されて探すのもいいと思います。)私は特にピアノ曲とか、バイオリンの曲などをmidiファイルで拾い、オクターブ高いものは低くし、低いものは高くし、トランペット用に置き換えて譜面にしています。サラサーティーのチゴイネルワイゼンなど、いろいろ吹きたいけれど、譜面がないときも、割と簡単に譜面に置き換え、アレンジできます。こんな風にできればなあと思いつつ練習しています。
Finaleは体験版がありますので、そちらを使って、基本的な使い方を学ぶことができます。くわしくは、このブログに記載しています。(2015年1月7,8,9日に記載)また、Finaleが高いので、PrintMusicというソフトでも同じことはできますので、お勧めです。
(追記)この記事を書いてから、4年ほどたちますが、今は無料の楽譜ソフトでも優秀なものもあります。最近、私が使い始めたものとしては、MUSESCOREという無料楽譜ソフトです。慣れるまで、1ヶ月ほどかかりましたが、Finaleと同じようなことができるソフトです。もちろん上記のようなMIDIを楽譜に戻すこともできます。また、使い方も、Youtubeなどで、日本語で50回ぐらいにわたって説明している動画も有り、おすすめです。
ただ、この楽譜ソフトもPC版は無料でもスマホ版は有料という残念なものではあります。しかし、作った楽譜をPDF化すれば問題なくPC以外でも使えるわけですから贅沢は言えません。
最もFinaleと違う部分は、コードをつけた楽譜を再生しても、コードの音が再生できないことです。しかし、このMUSESCOREというフリーソフトは進化もしていますので、その後、改善されるのかもしれません。こうご期待というところでしょうか。