楽譜のご紹介
1970年の曲です。このころ私は高校生で、前年に東京に引っ越してきて、初めての年は季節の動きと人の波についていけず、ノックダウン状態でした。そうして迎える秋になると、信じられないくらい秋が長く、どんどん寂しくなっていくというのを実感していました。そして、いつまでも冬にならない。これが日本の秋なんだとまるで今訪れている外国人のように感じていました。そんな時に流れていたのがこの曲で、２回目の秋はしみじみと都会であってもその良さを感じることができました。
ところで、この曲ですが、意外ですが、最初に歌っていたのは、シャンソン歌手の方で、そういわれると、シャンソン風でもあり、フランス語が合いそうな感じでもあり、納得いくのですが言われないとわからない。しかし、それはあんまりヒットしなかったそうです。このころはまだ、ヨーロッパの映画や音楽なんかも日本に紹介されていましたので、シャンソンなんかもテレビなんかで歌われるといったことはありました。
なおかつ、この曲は木島則夫ショーというテレビ番組があったのですが、その中のコーナーで、今月の唄だったか今週の唄で紹介されたのだそうです。しかし、今考えると、このアメリカの番組をパクったような番組は、なにか子供心に怪しさを感じたのも確かでした。だからなのか、この番組から離れた形で、フォーク的な形で歌われて、大ヒットになったのかもしれません。
フォークのデュエットの良さを出すために低音部も楽譜に落としています。
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