【アルトサックス用無料楽譜】ロッシーニ『セビリアの理髪師より』(Il barbiere di Siviglia Overture)Altosax sheet music

クラシック曲集
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第38回入賞者記念コンサート 連弾初級B[金賞] 為永結子/鈴木仁子/ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲より

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ロッシーニのひととなり

ロッシーニについては、こんな話があります。パリで貧困生活にあえいでいたヴァーグナーがロッシーニのような作曲家になることを目標にしていたことはよく知られています。また、『ウィリアム・テル』を見たベルリオーズは、「テルの第1幕と第3幕はロッシーニが作った。第2幕は、神が作った」と絶賛したといわれています。当時から見ても「才能はあるが怠け者」の作曲家だったらしく、『セビリアの理髪師』の作曲をわずか3週間で完成させ、ベッリーニは「ロッシーニならそれくらいやってのけるだろう。」と述べています。

ロッシーニは(同時代の他作曲家の例にもれず)現在の著作権・創作概念からみれば考えがたい行動をとっており、同じ旋律を使い回すのは朝飯前で、『セビリアの理髪師』序曲は、『パルミーラのアウレリアーノ』→『イングランドの女王エリザベッタ』の序曲を丸ごと再々利用しています。また、『ランスへの旅』でも最終カンタータの場面は諸国国歌の丸写しをしています。さらにベートーヴェンの第8交響曲の主題を剽窃し、また機会オペラ(国王即位記念に数度演奏されたにすぎなかった)だった『ランスへの旅』を、細部を手直ししただけでコミックオペラ『オリー伯爵』に作り替えています。

ここで取り上げている曲は、彼の25歳の時の作品であり、如何にも散髪しているイメージのリズムがあり、楽しい曲です。トランペットが吹きやすいように音を拾っていますので、ちょっと楽器によっては、低すぎるかもしれません。ということでアルトサックス用の楽譜に思い切って変更しました。

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