楽譜のご紹介
1959年、昭和34年の映画の挿入歌です。
このころ、私はどちらかというと丹下左膳などの映画のほうが印象が強く、丹前下を羽織って棒切れを指し、片目をつぶってバッタバッタと切り倒していくというシーンをまねしていたという感じです。大友竜太郎さんはとにかくかっこいいおじさんでした。
小林旭さんは当時は私より少し上の年代の人にはインパクトがあったのだろうと想像します。
曲は耳にしている人が多いかと思いますが、完全に西部劇の影響を受けているというか意識している曲です。
内容も、西部劇のごとく、街を流れ歩く主人公ということです。「シェーン」と「ジャニギター」とミックスして、なんだかわからないようなストーリーが不思議な世界を作っていきます。
当時、西部劇というと、私の父なんかも相当はまっていて、しょっちゅう映画を見ていました。多分、想像ですが、土地をめぐる争いであるとか、血族の絆であるとか、そういう側面のある当時のアメリカ映画の西部劇は、まるで鎌倉時代以降の武士の物語を思わせるものがあるのだろうと思います。ダメ押しに南北戦争まであって、源平合戦やら南北朝の戦いやら、そういった日本の歴史にも共通するテイストがあったのだろうと思います。
まあ、そんな解釈はどうでもいいとして、いつものように楽譜の一部をご覧いただきます。
楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
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演奏例
曲の由来など
日活映画『ギターを持った渡り鳥』挿入歌です。昭和34年の作品です。
『ギターを持った渡り鳥』(ギターをもったわたりどり)は、1959年公開の小林旭主演の日本の映画作品。また、小林旭が歌った、同映画の主題歌の題名。
本作品はペギー葉山の歌謡曲『南国土佐を後にして』をもとにした映画作品がヒットしたことを受けて制作されました。
元・刑事で今はギターを持って「流し」をしている主人公・滝伸次が見知らぬ土地(本作は北海道函館市が舞台)にやってきて、そこに在住する女性と知り合い、その街で暗躍する黒幕をやっつけて、また別の街へと旅立つというのが作品のプロットとなっています。
本作のヒットを受け、以降1962年まで合計8作の『渡り鳥シリーズ』が制作されました。