楽譜のご紹介
この曲は1971年昭和46年3月のリリースになります。この年は割と何の事件も起こらず、平穏な年でした。前年、11月に三島由紀夫の自決がありましたが、それが強烈でした。そして、この年の夏、ドル円は固定相場から変動相場となったということがありました。経済的には、やっと戦後は終わったのかもしれません。
変わったことでは、銀座にマクドナルドの1号店ができたことでした。銀座店は行きませんでしたが、新宿店ができたとき、住んでいるところが近かったので、食べに行きました。しかし、第一印象は、近所で売っているコロッケパンのほうがうまい、でした。値段が倍もして、この味、しかも牛肉といっても何の肉だかわからないようなものをパンで挟んだだけという暴力的な構成で、ありがたがる必要があるのだろうかと思ったぐらいです。
店頭は対面式のカウンターがあって座席があったわけではなくて、買ったら、そこらへんで食べるスタイルでした。要は、食べ歩きをする感じです。売り子はどこかの人材派遣会社か何かが関与していたのでしょう、ほとんどがハーフの若い女の子でした。アメリカ的なものが入ってきたのは、これに始まったことではありませんが、外食産業というものが、大企業で経営されるスタイルというのを初めて日本人が経験することになったさきがけだろうと思います。間もなく、それがコンビニの出現となります。その前はスーパーの出現でした。
ともかく、アメリカ的なものはどんどん吸収して、展開されていた時代だったんだと思います。そんな時代に、この曲は作られますが、この詞が外国の詩の盗作であるという疑いをかけられます。サビのところがハンガリーの詩人の作品にそっくりだということでしたが、かろうじてこの年の1月に著作権が失効していたということです。そして、それを紹介した訳詞家からの訴えもなかったので、事なきを得たということです。私なんかは単純に清少納言のパクリぐらいに思っていたのですが、確かにその訳詩を見るとそっくりな部分があります。普通の詩によくあるリフレイン効果を狙ったものだろうと思って、面白いと思っていたのでしたが・・・。
そして、その後、この曲はある物まねタレントによって、めちゃくちゃにされます。まず、オリジナルを聴いても、真夜中の耳元の蚊のごとく、しつこく、しつこくまとわりついてきます。本当に不幸な曲です。そんな曲を作ったのは平尾昌晃さんでした。まあ、そんなことはどうでもいいので、さっそく楽譜をちらっとご覧ください。
楽譜はトランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
フルートとアルトサックスの楽譜は2ページになります。1ページ目は吹きやすい調で、2ページ目はオリジナルキーになります。
楽譜販売のご案内
こちらの楽譜は楽譜販売専門サイトPiascoreのこちらで販売中です。楽譜の見本はトランペット用ですが、アルトサックス、フルート、トロンボーンの楽譜もございます。PCの場合、楽譜をクリックすると販売サイトにとび大きな画像で見られます。