楽譜のご紹介
美空ひばりの１９５３年ヒット曲『津軽のふるさと』は、松竹映画「リンゴ園の少女」の主題歌として発表された歌謡曲です。作詞・作曲は米山正夫で、北国の果てにある故郷を懐かしむ内容の歌詞が特徴です。 この曲は、美空ひばりの代表曲の一つとして知られています。後年にキーを変えて歌っているようです。
この年は、朝鮮戦争の特需からの日本経済の拡大から、経済が安定し、テレビ放送の開始などの消費や娯楽が活発化した時代といわれています。先日亡くなられた英国の女王エリザベス２世の戴冠式があったのもこの年です。
私は生まれたてだったので、よくわかりませんが、まだそれでも経済的には大変だったようで、私が育った米軍基地のある街では、米軍相手の飲み屋や春を売る女性もたくさんいたようです。いろいろな事情があってそうなった人がいて、そんな人の中に抱かれた私の子供の時の写真がありました。私の母と同世代だったようですが、自分の子供をどこかに預けざるを得ず、その埋め合わせとでもいうように、私をかわいがってくれていたということを母に聞きました。そして、手編みのセーターを私のために編んでくれたそうです。字面だけを見ると、経済が発展してよかったね、みたいな日本でしたが、やはり、変化が激しく、そのはざまで苦労したという人もたくさんいたんだろうと思います。
そんな時代のこの曲を情感を込めて歌っているのがこの曲のひばりさんです。ただ、発売当時のキーではないようです。
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