楽譜のご紹介
もともと、サッカーに興味がないので、意味が分かりません。私の子供のころは圧倒的に野球が中心だったので、空き地があれば、野球のまねごとをしていました。釜本選手がメキシコ五輪でメダルを取ったというのは結構藪から棒な衝撃がありました。あの、生徒指導の教師が、不良たちを集めてやっているサッカーが世界に通用するのかという不思議でした。時代が変わり、野球中継(セリーグ)も地上波ではめったに見ることもなくなり、君が代を聴く機会は、サッカー以外ではなくなりました。
このアイーダというオペラの概略をごく簡単に説明します。登場人物の名前を正確に書くと何が何だか分からなくなるので省略します。
舞台は古代のエジプトです。そして、当然王様がいるわけです。王様には娘がいます。そして、娘に使える女奴隷がいます。この物語は基本的には恋物語ですから、若いいい男が必要です。しかも王様からも信頼を得ている有能ないい男です。そして、王様の娘もこのいい男をゲットしたいと思います。しかし、このいい男は、王様の娘よりは娘に使える女奴隷のほうが気に入り、相思相愛の関係になっていました。それを知っている娘は嫉妬に走るというのがベースにある話です。
そこに話を盛るために、エチオピアが攻めてくるという設定を加えてあります。しかも、そのいい男が司令官として立ち向かうように、王様から指示を得ます。当然、王様の娘はそのいい男の無事を祈りますが、女奴隷も当然相思相愛のいい男の無事を祈ります。
しかし、女奴隷のほうは、実は身分は隠していますが、攻めてくるエチオピアの王様の娘であり、お市の方のような立場で、身内のエチオピア王の無事とエジプトの司令官となったいい男の無事を同時に祈るといった複雑な心境であったわけです。
そんなところで、エジプトの王様の娘は、いい男が死んじゃったなどのウソを自分の女奴隷にいったりして、意地悪なことをします。しかしそんな嘘はすぐにばれます。エジプトが勝ち、いい男の凱旋となるわけです。その凱旋の曲がこの楽譜です。物語はさらに続きます。
女奴隷のほうはエチオピア王である父親から、いい男から『エジプト軍の動きをスパイするように』と言われます。恋人をとるか、親をとるか(祖国をとるか)。愛が勝って、いい男と駆け落ちをしようとエチオピアに向かいます。そのときに、いい男はエジプト軍の居場所などをぽろっといってしまい、エジプト軍の居場所が、ここでもれてしまいます。
そのことに自責の念を持った男は、あえてエジプト軍に捕まること(切腹みたいなこと)を選ぶのです。そして、牢屋にぶち込まれるが、そこにまた、奴隷の女『アイーダ』が訪れ、心中してしまう。かなり乱暴な概略ですが、知らないよりましということで紹介します。
あまりにも砕けた説明なので、以下の説明も付け足します。
『アイーダ』 (伊: Aida) は、ジュゼッペ・ヴェルディが作曲し、1871年に初演された全4幕から成るオペラです。
『ファラオ時代のエジプトとエチオピア、2つの国に引裂かれた男女の悲恋を描き、現代でも世界で最も人気の高いオペラのひとつとなっています。』となります。
また第2幕第2場での「凱旋行進曲」の旋律は単独でも有名な曲であり、ここで紹介している楽譜の後半部分が一般的に知られたものです。
この作品はしばしば「スエズ運河の開通(1869年)を記念して作曲された」あるいは「スエズ運河開通祝賀事業の一環としてカイロに建設されたオペラハウスの杮落し公演用に作曲された」といわれることがありますが、以下に述べるようにこれらはいずれも正確ではありません。
エジプトを舞台にしたメジャーなオペラはモーツァルトの『魔笛』以来のものですが、ほぼ無国籍なファンタジーである『魔笛』にくらべ、国家の興亡がメインに据えられた壮大なご当地オペラになっているからです。
トランペットを吹いていたら、一度は吹いたことがあるか、吹きたいと思う曲だと思います。意外とそこ(この楽譜の最後のところ、トランペットのファンファーレが続くところ)ばかりが印象に残って、他のところの印象が薄いですが、そのほかの部分もある程度、カバーしてみました。
トランペット楽譜
少し高い音にシフトした楽譜↓
トロンボーン楽譜
一部オクターブ上げた楽譜↓
アルトサックス楽譜
一部オクターブ上げた楽譜↓
フルート楽譜
一部オクターブ上げた楽譜 ↓