楽譜のご紹介
「士官候補生」は、ウエストポイントにワシントンで唯一のハイスクール(後にセントラル・ハイスクールとなる)に新たにつくられた、日本で言うと部活のマーチング・ドリル・チームからの依頼で作曲されました。
この軽快で軽やかなマーチに生徒達は大感激し、謝礼として25ドルをスーザに贈ったというエピソードがあります。
この曲の原題は「The High School Cadets」ですが、最後のCadetsという言葉があるため、日本では士官候補生というタイトルになったようです。まるで、軍の士官を育てるところのマーチという風に思っていましたが、違うようです。
Cadetsという言葉は一義的には確かに候補生という訳は正しいのですが、この場合は高校生という意味のほうだといいます。単語で調べると、古い意味では、入隊する前の紳士階級の息子たちという意味があるようで、そんな感じではないかと思いますが、どこにもそのような解説はなく、あまり確かなことは言えません。