楽譜のご紹介
この曲の作曲者は、アイサム・エドガー・ジョーンズといいます。生年月日がはっきりしないようですが、一応１８９４年とされています。１９５６に亡くなっています。また、彼自身はバンドリーダーとしてまたサックス奏者として、また作曲家として、活動していました。
生まれたのが、オハイオ州のコールトンというところで、音楽愛好家の鉱山労働者の家に生まれ、その後成長してミシガン州に転居します。その地で、彼の初めてのバンドを作っています。１９１１年には、初めての作曲をしています。題名は “On the Alamo” で、 Tell Taylor Inc.から出版されています。
１９１５年にイリノイ州シカゴに移りました。そして、グリーン・ミル・ガーデン（ the Green Mill Gardens）というジャズのもっとも隆盛だった時期のホットスポットで、そして、その後はフレッド・マンズ・レインボ・ガーデン（Fred Mann’s Rainbo Gardens）で活躍しますします。１９３２年まで、家をシカゴに置いていましたが、その後、ニューヨークに定住しました。
１９２０年代のジャズエイジの先駆者としての活動家として、評価されているようです。
楽譜のほうは、前半に原曲に近いものを置き、後半は、少し手を加えたものとなっています。
この曲ができたのは、１９２４年で、アメリカの好景気の時代、ジャズエイジといわれていた時代です。その時に、自らのバンドを率い、自分で書いたこの曲を作り、ヒットさせたのが、アイサム・ジョーンズというこの曲の作曲家です。
最初のレコーディングは、アイサム・ジョーンズとレイミラーオーケストラによってされています。アイサム・ジョーンズは、そもそもサックス奏者で、作曲もしており、そして、バンドリーダーでもありました。
この曲は、１９２５年には、７週連続チャート１位にもなりヒットします。そして、多くのミュージシャンがカバーしています。私がこの曲を知っているのは、いつものように、ラジオから流れていたんだろうと思いますが、はっきり記憶はありません。たぶんですが、時代的にはパット・ブーンの歌声を聞いていたのかもしれません。
そして、１９２９年の大恐慌の開始から、第２次大戦まで、実質的にアメリカは不景気の状況下にあったということです。つまり、日本のバブル崩壊から、長引いた景気の低迷と同じような感じだったわけで、曲としては、あの夢のあった時代の夢のような曲という感じに後々、思い出されてのかもしれません。１９５１年に同じ題名の映画ができています。
いかにもアメリカ的な、夢見心地のする曲に感じます。題名については、日本名は『夢で逢いましょう』となっていて、それでは、あのかつてのテレビ番組のテーマソングと勘違いされるので、副題的な題名を日本語としましたが、どうでしょう。
もともとこの曲は、１９２４年に作られていますので、当然日本でもこの題名は知られていたと思います。したがって、もしかしたら、あの『夢で逢いましょう』のほうが、この曲を意識して同じ題名としたのかもしれません。というか、テレビの内容も、結構その創成期には、アメリカの番組のパクリ的なものが多かったように思いますので、そうじゃないかなあと思う次第です。
『夢で逢いましょう』を知らない世代の方へ。左端の女性は、黒柳徹子さんです、６０年以上前の。
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