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『おんな船頭唄』は、1955年にリリースされた三橋美智也の大ヒット曲です。なんと、200万枚のヒットでした。作詞は藤間哲郎、作曲は山口俊郎で、当初は新人歌手の西村つた江に用意されていた曲でしたが、高音から始まるこの歌を三橋に歌わせたいというディレクターの意向で三橋に決定したということですが、わたしも、代表曲のこの出だしはかなり印象に残っています。いつもながら、このヒットで、同名のタイトルで、日活から映画が作られます。ちらっと、見ましたが、まだほっぺが平らな、宍戸錠さんが映っていました。
おんな船頭さんというのは、歌謡曲のテーマになることが割とあるわけですが、わたしの中で常に何を歌っているかが不明でした。女性が船頭をすることというのが、特別な意味があるのかないのか、不明でした。で、調べてみたら、こういうことでした。
つまり、昔(戦前)は、交通機関というと鉄道しかないといってもいい時代が多く続き、その前でも、馬車など日本にはなかったので、どう物を運ぶかが重要な問題だったのだろうと思います。そんな時に活躍するのが、水路で、利根川や江戸川などの河川で舟を漕いで荷物や人を運ぶというのが、かなり盛んにおこなわれていたということです。その中で、女性は低賃金で働くわけですから、頼むほうは便利で、男と同じような労働ということで、女性としては厳しい労働となるわけです。しかい、女性が家庭を出て稼ぐことが難しい時代にとっては、それでもましだったのかもしれません。そんなわけで、千葉県香取市にこの唄の歌碑があるということで、東京に近いこんなところで…と思いますが、戦後の自動車などや鉄道の発展によって、すたれるまでは重要な手段だったのだと思います。私がまだ30歳ぐらいまでは、それでも、千葉方面から来る、野菜?などを売るおばさんたちを電車の中でちょくちょく見かけました。

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