楽譜のご紹介
映画『卒業』で有名なスカボロフェアです。この映画が上映された頃中学生でした。不思議な曲だという印象でした。今回は、前半部分にメロディーを後半にセカンドパートを入れてみました。
この曲が大ヒットした当時、グリンスリーブスなどもヒットしていました。ヒッピー文化の影響でしょうか、ベトナム戦争反対や自然回帰的な世相があり、グループサウンズからフォークへ主流が移っていくことを暗示させるようなものでした。
サイモンとガーファンクルの歌で知られた曲です。出だしが確か、” Are you going to Scarborough Fair?…”だったと思います。だから、何かの場所へ行ったのかということだけは確かでしたが、そこで調べました。
スカボロフェアとは、スカーバラの市ということで、スカーバラは都市の名前なんだということです。スカーバラは北海に面した中世末期までは商人の町として栄えていたところです。曲の詞についてはなかなか難しくて、理解できません。
そこで行われているフェア、つまり『市場に行くのかい』、という歌いだしです。
そして、詞の内容がちょっと不思議な内容となっています。
両方
スカーバラの市へ行くのかい?
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム、
そこに住むある人によろしく言ってくれ、
彼女はかつての恋人だったから。
男
カンブリックのシャツを作れと伝えてくれ、
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム、
縫い目も細かい針仕事もなしで、
そうしたら彼女は私の恋人。
あの涸れた井戸でそれを洗えと伝えてくれ、
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム、
そこは水も湧かなければ雨も降った事もない、
そうしたら彼女は私の恋人。
そこのイバラでそれを乾かせと伝えてくれ、
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム、
それにはアダムが生まれて以来花が咲いた事がない、
そうしたら彼女は私の恋人。
この親切をしてくれるように頼んでくれ、
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム、
そして私に同じような願い事をするように、
そうしたら彼女は私の恋人。
長いのであとは省略しますが、何のことかと思います。まるで聖書に出てくる物語のように、暗示的で、脅迫的です。