楽譜のご紹介
荒井由実『ひこうき雲』という曲は、1973年に発売された彼女の2枚目のシングル『きっと言える』のB面曲であり、同時に1枚目のアルバム『ひこうき雲』の表題曲でもあります。この曲は、荒井由実が小学生時代の同級生だった筋ジストロフィーの男児の死をモチーフに作ったもので、彼女の歌手としてのデビューのきっかけとなりました。この曲は、空に憧れて飛行機雲を見上げる少年の姿や、彼の死後に成長した姿を想像する歌詞が印象的です。
子供時代の死への不思議な感覚が見えて、とても好きな曲です。小学校の同級生で、いつも相撲で負かしていた子が数年たって、小学校高学年になって、リベンジしに来たことがありました。そこで、体と体を合わせ、力と力で勝負したのですが、もう前のようには勝つことができませんでした。その時の残念な思いと、ずいぶん強くなったという相手への気持ちがその後、余韻となって残っていました。その半年後に、彼は川の急流にのまれて、おぼれて亡くなってしまいました。その時に、感じた感覚です。
ある意味、スーパーマンのクラーク・ケントが実在するのかどうか、きっといるに違いない、そんなことを子供の時には思うものですが、そのまるで反対なことを経験したことになったわけです。
そんなこの曲は、2013年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメ映画『風立ちぬ』の主題歌としても使用されました。この映画は、日本の航空技術者である堀越二郎の生涯を描いたもので、戦争や病気によって若くして命を落とした人々の悲しみや、空への夢や情熱をテーマにしています。
楽譜は、トランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルートの順に並んでいます。楽譜をクリックすると販売サイトに飛びます。
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