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【無料楽譜】ベシェ『可愛い花 』(Petite Fleur)

スタンダード曲集
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楽譜のご紹介

 この曲を作曲したべシェは、作曲家というよりはルイ・アームストロングとともに、ジャズのソロプレヤーの先駆者として有名です。

 ニューオーリンズでクレオールの家系に生まれました。兄はトロンボーンとクラリネットを習っていましたが、ベシェは8歳の頃にクラリネットに強い興味を示し、兄からクラリネットを渡されます。ベシェは少年時代からニューオーリンズのトップ・バンドで演奏するほどの腕前になり、また、自分より2歳年上のジミー・ヌーンにクラリネットを教えていたこともあるほどでした。
ニューオーリンズ時代には、ベシェはバンク・ジョンソン率いるジ・イーグル・バンドで活動したこともあり、また、キング・オリヴァーとも共演ししています。オリヴァーとは後にシカゴでも共演し、ジョンソンとは1945年にブルーノート・レコードのレコーディングで再び共演しています。

 19歳になると、ベシェはニューオーリンズを出てピアニストのクラレンス・ウィリアムズと共にシカゴへ出た

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 その後、ヨーロッパにわたって、各国で演奏活動をしますが、1949年からフランスに定住し、その時にこの可愛い花を作曲し、演奏しています。クラリネットからソプラノサックスを中心とした演奏に代わっています。

 そして、この曲は、もともとフランスの歌謡曲がスタートでした。日本ではザ・ピーナッツの『可愛い花』として、認知されたと思います。今はどうなのか、詳しいことは知りませんが、1950年代60年代あたりは、まだフランス・イタリアなどの歌謡や映画など、日本でも受け入れられ、ラテンの音楽もありバラエティに富んでいました。アメリカの音楽が勿論優勢な状況だったのですが、徐々にその勢いが減っていったように思います。

 ほんの少し演歌っぽい感じもしないではないです。第一、プティトフルールと字幕にありますが、フランス語ならプティフルーが正しいのではないかと思います。それでもまだ、当時はよかったんだと思います。

 結構こんな間違いは当時はあって、”Le Vent”をローマ字読みしていて、「レベント」と商品名をつけて、販売していた商品もありました。全くフランス語にした意味がないような、しょうもない話です。

 さらに社会人になって、本当に驚いた話が、100人前後集まる大会議で会社の重役が書類を「送付」するのを、なぜだか、「ソウヅケ」すると、何度も連呼したことがありました。そうしたら、その後、会議に出てくる部下たちは、すべて、「この件に関しましては、改めて書類をソウヅケしますので、よろしくお願いします。」と、続くのでした。はじめは、何かの冗談だと思いました。森繁の駅前シリーズじゃあるまいし…。いまじゃコントにもならない。

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演奏例

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