楽譜のご紹介
私の青空(わたしのあおぞら。”My Blue Heaven”)は、ウォルター・ドナルドソン Walter Donaldson 作曲、ジョージ・ホワイティング George Whiting (1884年~1943年)作詞のポピュラー・ソングです。
この歌は1927年にアメリカで出版され、1928年にクルーナー(低い声で感傷的に歌う歌手)であるジーン・オースティン Gene Austin で大ヒットし、26週間に渡り1位~13位でチャートに載り、500万枚を超えて売り上げました。
この歌はそれ以来スタンダード・ナンバーとなっています。ヒットしたのは1935年のジミー・ランスフォード Jimmie Lunceford による録音と、1957年のファッツ・ドミノによる録音で、後者はビルボード誌のチャートで19位に達しました。
幸せを象徴するようなこの曲。1927年、つまり昭和3年生まれです。アメリカがもっとも繁栄していた頃、JAZZエイジと呼ばれていた頃の歌です。古いけれども、まだ歌い継がれているということです。
多分、今老人の人には、エノケンの歌声で知られていますが、その通り、古い曲で、1927年の作品です。難しい曲ではないので、誰もが覚えやすい、単純にして親しみやすい曲です。
この曲の最後の詩がこうなっています。
A smiling face, a fireplace, a cosy room 笑顔、暖炉、くつろげる部屋
A little nest that nestles where roses bloom バラが咲く小さなねぐら
Just Molly and me モリーと私と
And baby makes three 赤ちゃんと
We hurry to my Blue Heaven そんな私のブルーヘブンへ急ごう(かな?)
エノケンの歌っていた内容、雰囲気とやや違っています。
また、1970年の米国の映画で、『M*A*S*H』という映画がありましたが、その中で、最初に日本でレコーディングした二村定一の歌が流れたということです。同映画で、『東京シューシャインボーイ』というのが流れたのは覚えていますが、この曲が流れていたのは忘れていました。(『M*A*S*H』の舞台は朝鮮戦争時の野戦病院が舞台でした。当時の反戦運動などの流れの中で、ちょっと軍を皮肉った内容の映画だったように覚えています。)