楽譜のご紹介
広い世代に知られている唱歌です。なんでも日本の歌百選に選ばれているということです。難しい曲ではありませんが、初心者は短くとも簡単な曲でちょっとむずかしいぐらいのものをたくさん吹けるようにすることが、興味を失わずに続けるためには必要ではないか、と考えます。そのために、あえてあげています。
私が育ったところは田舎でも、マツムシや鈴虫はいませんでした。教科書にだけ出てくる虫でした。そう考えると、教科書は嘘だらけで、4月に桜は咲きません。冬にたき火はしません。空想の世界が教科書を通して教えられるということで、ほぼまっとうな小学生は勉強をしませんでした。だから、物心ついて首都圏に住んでみてびっくりしました。教科書通りの世界があるということが信じられませんでした。
それはそうと、外国人にとっては、セミの鳴き声などはうるさくてしょうがないといいます。秋の虫もそうなのでしょうか。よくわかりませんが、私もセミが鳴かないところから引っ越してきたときに、本当にうるさいと思いました。
また、戦前までは、『蟲のこゑ』だったということです。虫がこんな字だなんて、見たことはあってもそのまま使われていたとは…。それで調べてみたら、蟲という漢字は、元は「生物全般」を示す文字なんだそうです。人間は裸蟲と書いていたそうです。そして、この虫3つの字はすぐに略字として虫という字に置き換わったそうです。