ストーリー
また、ローンレンジャーでおなじみのフィナーレ部分(第4部)も、このブログ内でご紹介しています。
ところで、ウィリアム・テルの物語をオペラ化したものですが、その元々のストーリーを簡単に触れておきます。時代は15世紀、舞台はオーストリア統治下(たぶん神聖ローマ帝国統治下)のスイスの話です。
ストーリーは許されないラブロマンスとウェイアム・テルという英雄と悪代官的なオーストリアの総督との戦いの、愛あり、スペクタクルありの物語です。ここでは人物名をつけると頭が混乱するので、極力省略します
羊飼いの祭の日、宴たけなわで、オーストリアの総督が現れます。その悪代官(スイス人にとっては悪代官)はスイス人のルートルドという人物を追いかけていました。追手はルートルドの娘を襲おうとしたので、ルートルドは悪代官の手下を殺してしまいました。幸い、その場はウィリアム・テルの手助けで逃げ切ることができました。悪代官のほうは人質として、その場に居合わせていたスイス人の指導者の男を拘束します。ザックリとここまでが第1幕。
そして、なんと運命のいたずらか、その拘束されたスイス人指導者の息子は敵方のオーストリアの王女(娘)と恋仲になっていたのでした。そんな中、いよいよ父親であり、人質になっているスイス人指導者の処刑が決まったということを耳にして、この息子はめらめらと復讐審に燃えるのであります。具体的には、スイス各地で解放を訴えるための活動をします。ここまでが第2幕。
場所は変わって、オーストリアのスイス統治100周年の記念イベントの会場です。悪代官が自分の帽子をとり、スイス人はこの帽子にひれ伏せ、といいます。はっきり言って、これは踏み絵みたいなもので、そこに居合わせていたウィリアム・テルは無視しました。
すると悪代官はこいつが以前追っていたルートルドを救ったやつに違いないということで、よりにもよって自分の息子の頭にリンゴを載せて、矢で射ってみろと命令するのでした。見事、成功するものの、もし外したら、その悪代官の心臓を射抜いていただろうということが知れて、悪代官はウィリアム・テルの逮捕を命じます。ここまでが第3幕
最後にスイスの反乱軍が現れ、戦いが始まります(ちょっとインディアンに襲われた幌馬車に騎兵隊が登場するというシーンに似ています)。テルは、悪代官の心臓を矢で射抜く。スイスが勝利を収める。スイスの指導者の息子とオーストリアの王女は、晴れて互いの愛を確かめ、エンディング。
恐ろしく、いい加減なまとめ方でしたが、知らないよりはましということで、まとめてみました。悪代官という表現も適当ではないと思いますが、どうも外国名の人名は覚えづらく、その都度、この人だれ?となってしまうので、簡略化しました。