ご存知、スケーターワルツです。正確には、スケーターズワルツです。スケートを滑っているときに、頭の中で流れる曲です。前にも書きましたが、これとドナウ河のさざ波とたまに区別がつかなくなります。ただ、スケートを滑る格好をするとまた思い出します。
作曲家のエミール・ワルトトイフェル(フランス語: Émile Waldteufel, 1837年12月9日ストラスブール – 1915年2月12日パリ)は、フランスの作曲家です。
大衆音楽、とりわけワルツ『スケートをする人々』『女学生』やポルカなどのダンス音楽の作曲家として知られ、ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世にならって「フランスのヨハン・シュトラウス」「フランスのワルツ王」と呼ばれたりします。
曲の背景、スケート大人気の時代
中世以来、オランダの運河(冬場は凍結する)を中心にしたスケートが流行し始めたということです。それが、ヨーロッパ各地に伝搬して、単なる早く目的地に行くことだけではない、優雅なものとして流行し、18世紀には、各地にスケートクラブができたということです。
そして、19世紀後半のパリ上流階級で、ワルツに劣らず流行していたのが スケートだったそうです。この穏やかなメロディに乗ってスケートをする人々が容易に想像できます。永遠に冬の定番音楽でしょう。
今はどうか知りませんが、60年近く前の天然リンクの作り方は、ひどく原始的でした。まず、生徒を一列に並べて雪を踏みしめさせます。何度か往復させて踏み固めたところに水をまきます。最初は程度の悪いリンクですが、水まきを何度も繰り返し、最終的にリンクが完成します。ただ、維持も大変で、真夜中に体育の教師が深夜の2時ごろにわざわざ起きて水を撒くのです、一人ぼっちで…。時には零下20度近くになる中。何の手当もないといっていたのでさぞかし不満だったと思います。何度か愚痴っていました。