楽譜のご紹介
「La Paloma」は、過去140年間にわたり、さまざまな文化、セッティング、アレンジ、レコーディングで制作され、再解釈されたスペインの人気曲です。
この曲は、1850年代にバスク地方出身のセバスチャン・イラディエというスペインの作曲家によって作曲されました。 1859年にマドリッドの著作権局に「Cancion Americana conacompañamientode Piano」として登録されました。イラディエはわずか数年内に、原因不明で亡くなって、この曲がこれだけ有名になることを知らずじまいでした。
このハバネラというリズムを持つ曲は、そのルーツをキューバに持つといわれていて、スペイン人の船乗りにより、スペインにもたらされたということですが、そこで、フラメンコと合体し、なんとアルゼンチンに入ってタンゴとなるということです。
ラ・パロマということで、パロマの湯沸かし器やパロマのガステーブル、おまけに名古屋あたりにあるパロマの会社など、いろいろ連想して、あまり深く意味を考えませんでしたが、これは、鳩という意味だそうです。そういえば、リズムが鳩が歩くようなリズムになっています。
この曲はなんと、世界中で1000回以上の録音があり、ビートルズの “Yesterday” と並んで、録音回数の多い曲なんだそうです。
このキューバ発祥のリズムは、ハバネラと呼ぶそうで、それで何となく疑問に思っていた、ビゼーの『ハバネラ』というのが、結びつきました。2つを聴き比べると、それが分かります。