楽譜のご紹介
作曲者のニコライ・アンドレイェヴィチ・リムスキー=コルサコフ(ロシア語: Николай Андреевич Римский-Корсаков, ラテン文字転写: Nikolai Andreyevich Rimsky-Korsakov, 1844年3月18日 – 1908年6月21日)はロシアの作曲家。ロシア五人組の一人で、色彩感あふれる管弦楽曲や民族色豊かなオペラを数多く残しています。調性に色を感じる共感覚者であったといわれています。
彼は、ノヴゴロド近隣のティフヴィンで、軍人貴族の家庭に生まれました。
幼児期より楽才を顕すが、12歳でサンクトペテルブルクの海軍兵学校に入学し、ロシア海軍に進んで艦隊による海外遠征も体験しました。
1859年からピアノを始め、1861年にバラキレフと出会って、ようやく真剣に作曲に打ち込むようになります。バラキレフは、リムスキー=コルサコフが航海演習のない時に作曲の指導をして、励ましてくれました。バラキレフとの出会いによって、後の「五人組」の同人となる他の作曲家とも面識を得たのでした。
この曲は歌劇 「サトコ」の第4場でインド人の商人が自分の国を紹介する曲です。サトコとはノヴゴロドに伝わる伝説の主人公で、冒険ファンタジーのお話です。
この曲を聴くと思い出すことが2つあります。一つはカレーライス、もう一つはタージ・マハルです。前者は私だけかもしれませんが、ハウスインドカレーのCMというのがやはり印象として子供心に残っていたからであると思います。
そして、後者はインドの代表的な建造物ということで連想するのだと思います。というか、かつてテレビで兼高かおる世界の旅という番組で、オープニングかエンディングにタージ・マハルが出てきて、こんな素晴らしい建物があって、インドのイメージが一変した記憶があるからです。そして、その後にその建てられた由来を知るとなおさら一層、興味がそそられました。そしてまた、その後のイギリス支配がとても残念でなりませんでした。
この曲を聴くときには必ずこんな感じがします。
この曲のエキゾチックな感じは、もちろん、最初のところのメロディーもありますが、しつこく続く半音で下がってくる繰り返しにもあると思います。この不思議な感じの繰り返しは、何か子供のころの遊びの感じを思い出します。例えば、ブランコに乗って、空を見上げながら、目をつぶってどこまで我慢できるかとか、道路の縁石をまっすぐどこまでも落ちずに歩いてみようという風に思ったりとか、そんなことを思い出します。
また、この曲のイメージとして残っている演奏は、子供のころきっと聞いたに違いないこの音でした。