楽譜のご紹介
証城寺の狸囃子(しょうじょうじのたぬきばやし)は、日本の童謡です。作詞:野口雨情、作曲:中山晋平。千葉県木更津市の證誠寺に伝わる「狸囃子伝説」に想を得たもので、曲は1925年(大正14年)に発表されました。
詩人で童謡作詞家であった野口雨情が千葉県木更津市を訪れた際、童謡の題材にと木更津市内の證誠寺に伝わる「狸囃子伝説」を提供されたことを契機に作詞を行い児童雑誌「金の星」1924年(大正13年)12月号で発表したものです。その後、中山晋平がその歌詞を元に改作し曲を付けて児童雑誌「金の星」1925年(大正14年)1月号で発表しました。なおこの際、野口は旅行中で連絡がつかず掲載は「金の星」主宰・齋藤佐次郎の独断であったとつたわっています 。
證誠寺のたぬきは、おなかを太鼓代わりにして、ポンポコポンと腹を打ったというけれど、その後の末路はおなかを壊したというぐらいだと思ったら、死んでしまったということだそうです。欲の深い人の末路かもしれません。
この舞台になった木更津には狸祭りなるものも存在するというから驚きました。タヌキはそれだけみんなから愛されていたのか、それとも、キツネのように神様になったりできずに、ダメおやじの象徴になってしまったのか…。
30年ぐらい前、埼玉県の国道を車で走っていたら、タヌキを見たのが最初の経験でした。埼玉の市街地だったので驚いたのでしたが、今や東京都内でもいるようです。と思ったら、実際、私が住んでいる近くの藪から2匹の狸が出てきて、横を通り過ぎると、逃げるでもなく、こっちをちらっと見て、去っていきました。本当に、このとりえのなさそうな生物は何か人を食ったようなところがあります。