この曲の元が、プッチーニの『ジャンニ・スキッキ』というオペラの一幕にあるということです。意外と新しく、1918年にニューヨークで初演されたそうです。優しいお父さんとか、私のお父さんとか言われています。
物語のベースはダンテの『神曲』の一話らしいのですが、神曲自体、歴史の教科書でしか知らず、その後、映画でチラッと内容を見た気もしますが、なんかよくわからなかった印象が強く、気にも止めませんでした。
この曲の由来
この曲は、『ジャンニ・スキッキ』人物名(Gianni Schicchi)というオペラに出てくる曲です。
内容を雑にまとめると、時代は13世紀の末フィレンツェを舞台にしています。ある大金持ちが、身内に一銭も残さないという遺言をのこし、なくなります。
その親戚の一人である、ジャンニ・スキッキは一同に会した親戚全員を言いくるめて、自分が一芝居打って相続できるようにすると約束します。もし、自分の不正をバラしたら、全員、片腕がなくなるぞ(当時の嘘をついて相続すると課せられる刑)と脅しもしました。
この親戚の中には結婚をしたがっている若者がいました。若者はもし相続できれば持参金もできるので、願いかなって結婚できるのでした。そして、その相手こそ、ジャンニ・スキッキの娘なのです。で、この娘が、『結婚できなかったら死んじゃうから、お父さん…』といって歌うのがこの曲なのです。まさしく、松竹新喜劇のノリです。
日本の映画でも使われていたことがありました。